2012年12月28日金曜日

解読されていない、7つの暗号


いまだ解読されていない、7つの暗号:ギャラリー

暗号解読の歴史は、解き明かされたさまざまな秘密をめぐる、ひとつの物語である。暗号学者からNSAKGB、アマチュアの暗号家まで、様々な専門家の手で解読された暗号は膨大な数にのぼるが、いっぽうでこれまで誰にも解読されていない暗号もいくつかある。

 これらの暗号を興味深いものにしているのは、その作成者とされる人々である。これらの暗号は、愛する人との関係が疎遠になった人間が作ったものから、連続殺人犯の手によるもの、15世紀の錬金術師が作ったものまで様々だ。また、なかには身元不明の死体のポケットから見つかった暗号や、理由もなく見知らぬ人に殺された男が持っていた暗号もある。
 これらのなかには、単なる悪ふざけで作った暗号もあるかもしれないが、意味がある暗号とない暗号を見分けることも、また興味を刺激するものである。今回はそんないまだに解き明かされていない暗号のなかから、7つを取り上げたい。

ヴォイニッチ手稿(1400~1500年)
15
16世紀にイタリアで書かれたとされるヴォイニッチ手稿は、使われている言語はおろか、内容や植物などの挿絵についてもまったく解読されていない。246ページのカーフスキンからなるこの写本は、おそらく錬金術や中世の医学などに関する内容と予想されてはいるが、現在も確かな答えは出ていない。

 

ビール暗号(1885年)
1885
年に小冊子「The Beale Papers」で紹介されたこの暗号は、1816年にトーマス・ジェファーソン・ビールという人物が見つけ、仲間と一緒にヴァージニア州のベッドフォード群周辺に埋めたとされる、金銀財宝の隠し場所を示したものとされている。この31組の暗号文のうち、2枚目は解読されているが、これには財宝の内容とおおまかな場所しか書かれていなかった。その後、多くの人間がこの暗号解読に挑んだが、現在も残りの2枚は解読されておらず、でっち上げではないかという疑 いもかけられている。


Dorabella暗号(1897年)
1897
年にエドワード・エルガーという男が、友人の継娘であるドーラ・ペニーに送った手紙に書かれていた暗号。向きの違う半円で描かれた87の文字からなるこの暗号は、暗号文としては短いが、解読は非常に困難と考えられている。また、この暗号がふたりだけにわかる特別な言語で書かれているという説もある。



Taman Shud事件の暗号(1948年)
1948
121日、アデレード(オーストラリア)の海岸付近で死因も身元も不明な、身なりのいい男性の死体が発見された。この男性のズボンの隠しポケットから「Taman Shud」(ペルシア語で’ended’を意味する)と書かれた紙切れが見つかったが、これが近くに施錠されないまま停められていた車の後部座席で見つかった、詩集「ルバイヤート」の一部と判明。その本の裏表紙に書かれていた暗号が写真のものだ。



Zodiac Killer暗号(1969年)
1960
年後半から1970年代前半にかけ、カリフォルニア州北部で発生した連続殺人事件の犯人が残した2組の暗号。408文字のいっぽうの暗号は数日で 解読されたが、340文字のもういっぽうの暗号は現在も解読されていない。また、ゾディアック事件と呼ばれる一連の殺人事件の犯人も不明のままだ。



クリプトス(1990年)
バージニア州ラングレーのCIA本部に置かれている彫刻「クリプトス」に刻まれている暗号。アーティストのジョン・サンボーンが元CIA暗号センター長のエド・シャイトとともに考えたこの暗号は、あわせて869文字あり、4つのセクションに別れている。そのうち「K4」と呼ばれる97文字からなる4つ目のセクションがいまだ解読されていない。



マコーミック(1999年)
1999
年、ミズーリ州西部でリッキー・マコーミックという41歳の男性の死体が発見された。この人物のポケットから2枚の暗号メモが見つかった(故人は子供の頃から暗号メモをよく書いていたという)。この事件は容疑者らしき人物もおらず、マコーミック氏には殺される理由もなく、また同氏がいくつかの病気 を患っていたこともあり、最初は殺人とは考えられていなかった。しかし2011年、FBIは同事件に殺人の疑いがあると発表。この暗号メモを公開して協力を求めている。


TEXT BY ROBERT BECKHUSEN AND NOAH SHACHTMAN
TRANSLATION BY WATARU NAKAMURA
 *この翻訳は抄訳です。
2012.12.27 22:00 産経ニュース

2012年12月27日木曜日

年末


*年末
年末を迎え各国の人々が祈る。
イギリス人が祈る
「私たちの来たる年が、女王陛下の栄光の下、幸福に満ちた良い年でありますように」
アメリカ人が祈る
「私たちの来たる年が、雇用改善の良い年でありますように」
日本人が祈る
「私たちの来たる年が、まともな政治リーダー出現の良い年でありますように」  

フランス人が祈る
「私たちの来たる年が、高額納税者が逃げ出さない年でありますように」
中国人が祈る
「私たちの来たる年が、覇権拡大の良い年でありますように」
韓国人が祈る
「私たちの来たる年が、ノーベル賞科学者が出る良い年でありますように」
北朝鮮人が祈る
「私たちの来たる年が・・・ありますように」


*魔法のプール
好きなモノを叫んで飛び込むとそれでいっぱいになるという魔法のプールがありました。
あるアメリカ人は“Beer!”と叫んで飛び込みました。そうするとプールはビールでいっぱいになりました。
あるフランス人は“Vin!”と叫んで飛び込みました。そうするとプールはワインでいっぱいになりました。
ある日本人は“日本酒!”と叫んで飛び込みました。そうするとプールは日本酒でいっぱいになりました。
ある中国人があれこれ考えようやく決まり走り出しました。が、石につまずいてしまい、“くそっ!”と叫びながらプールに飛び込みました。 


外遊首相 
イギリスのブレア首相は外遊ばかりで、内政に力を入れていなかった。
久しぶりに国内の議会に登場すると議員が揶揄して・・・
「ブレア首相がイギリスに来訪されました」

2012年12月25日火曜日

「物の本質について」


「物の本質について」

最近大変面白いことを知った。ご存知の方はご存知なのでしょうが、私にとっては初めて知る話で正直言って驚きでした。先ずは以下の箇条書きをご覧ください。


万物は目に見えない粒子でできている

物質の基本となる粒子――「事物の種子」――は永遠である

基本となる粒子の数は無限であるが、形や大きさには制限がある

すべての粒子は無限の真空の中で動いている

宇宙には創造者も設計者もいない

万物は逸脱の結果として生まれる

逸脱は自由意志の源である

自然は絶えず実験を繰り返している

宇宙は人間のために、あるいは人間を中心に創造されたのではない

人間は唯一無二の特別な存在ではない

人間社会は平和で豊かな黄金時代に始まったのではなく、生き残りをかけた原始の戦いの中で始まった

霊魂は滅びる(まるで葡萄酒の芳香が消えてゆくときのように、あるいは香水のすばらしい香りが空気中に散って消えるときのように)

死後の世界は存在しない

われわれにとって死はなにものでもない

組織化された宗教はすべて迷信的な妄想である

宗教は常に残酷である

天使も、悪魔も、幽霊も存在しない

人生の最高の目標は、喜びを高め、苦しみを減ずることである

喜びにとって最大の障害は苦しみではなく、妄想である

物の本質を理解することは、深い驚きを生み出す



なんとこれは2000年前に書かれた内容だそうです。共和政ローマ期の詩人であり哲学者のルクレティウス(BC99?-55)が2000年前に書いた「物の本質について」と題する散文詩のエッセンスです。ギリシャの哲人エピクロス[BC341-270]の教えを忠実に伝えようとした――とあります。さらに、エピクロスの自然思想は、原子論者であったデモクリトス(BC460-370ごろ)に負っているという。

また興味深いことは再発見の経緯です。イタリア人人文主義者ポッジョ・ブラッチョリーニ(1380-1459)というローマ教皇庁の書記官・教皇秘書をも勤めていた人物がおりました。

彼は、ヨーロッパ各地の修道院を訪れ、その蔵書の中からローマ古典文学の古写本を探し集める古文書ハンター(ブック・ハンター)でもありました。  

1416年か1417年に、彼が参加していたコンスタンツ公会議の審議が中断されていた間、ドイツのコンスタンツからあまり遠くないどこかの場所で、この未知の書物が彼によって再発見されました。

 長い間失われていた写本であり、原子論的唯物論と無神論を説いた、当時としては、きわめて危険な思想が記されていたものでした。千年の時を経た15世紀、再びその姿を現したこの書物は世界の針路を変えてゆくことになり、ルネサンスの引き金となった書物と云われます。

 それにしても2000年以上も前に、このような考えを持った哲人が実在したとは大変な驚きであり、不思議でさえあります。よほど優れた人材が育つ社会環境だったのでしょうか、それとも、「神のお告げ」だったのでしょうか???

2012年12月23日日曜日

ひとまず安心


小惑星、2040年に衝突の可能性なし NASAが発表
 (CNN) 米航空宇宙局(NASA)は23日までに、2040年に地球に衝突する可能性がわずかにあるとされてきた小惑星「2011AG5」について、衝突の恐れはなくなったと発表した。
 2011AG5は直径約140メートルの小惑星で、40年2月に1%以内の確率で地球に衝突すると試算されていた。衝突した場合の衝撃は広島型原爆の数千倍に当たる100メガトンともいわれていた。
 ハワイのマウナケア山にあるジェミニ望遠鏡による新たな観測結果を分析したところ、従来の60倍の精度で進路を予測することが可能となり、地球から89万キロ以内に接近することはないことが確実となった。これは月までの距離の2倍以上に相当する。

 NASAの呼び掛けに応じたハワイ大学マノア校のチームが10月、数日間にわたる観測に成功した。太陽に近いため、小惑星が観測可能な場所に上って から空が明るくなってしまうまでの約30分間を狙って観測を試みたという。低い位置での観測は大気による光の散乱が強いほか、小惑星の形が細長い形状をし ているためタイミングによっては明るさが3~4分の1になってしまうなど、数々の困難を克服しての成功だった。CNN 2012.12.23 Sun posted at 12:43 JST

2012年12月22日土曜日

骨粗鬆症予防にミカン


骨粗鬆症予防にミカン 黄色い色素が骨を増やす 

【冨岡史穂】ミカンをよく食べると骨粗鬆症(こつそしょうしょう)を予防できるらしいことが、果樹研究所の杉浦実主任研究員らの研究でわかった。ミカンを黄色くする色素であるβクリプトキサンチンが、骨を増やしたり、減少を抑えたりしていると考えられる。20日付米科学誌プロスワンで発表した。
 女性が閉経してホルモンのバランスが変わると、骨粗鬆症にかかりやすくなる。一方、杉浦さんらが温州ミカンの産地の一つ、浜松市の三ケ日町地域で行ってきた研究で、ミカンを多く食べる女性は患者が少ない傾向もわかっていた。

 そこで、この地域の閉経後の女性212人で、βクリプトキサンチンの血中濃度と骨粗鬆症の関連を調べたところ、ミカンを毎日4個食べることに相当する血中濃度の人は、ミカンを食べない日がある人よりも、骨粗鬆症にかかるリスクが92%低いことがわかった。
果物などに含まれる色素の骨粗鬆症予防効果が明らかになったのは世界で初めてという。2012年12月22日7時30分 朝日

2012年12月21日金曜日

セルバンテスとユーゴー


セルバンテスの言の葉
*パンさえあれば、たいていの悲しみは堪えられる。

*裸で私はこの世にきた。裸で私はこの世から出ていかねばならないのだ。
 
*好運はそれが失われるまでは知られない。

 
ユーゴーの言の葉
*思考は理性の労働であり、空想はその愉しみである。

*インスピレーションと天才とは一心同体である。
 
*海よりも雄大な光景がある。それは天だ。天よりも雄大な光景がある。それは良心だ。

冬至めぐる意外な事実


「日没が一番早い日」ではない 冬至めぐる意外な事実
 冬至の日は、日の出・日の入りの位置が最も南寄りになり、太陽の南中高度が最も低くなります。例えば、東京では6月下旬の夏至の頃の南中高度は78度近くなのに対し、冬至の日は1139分に30度9分。午前中のうちに南中に達するので、昼休みに外に出ると、すでに太陽は傾き始めている状態 です。夏に比べて昼間の影が長いことからも実感できます。
 「冬至とは何か」と聞かれれば、多くの人が「夜が長くて昼が最も短い日」とすぐに答えられるかと思います。一方、このことから「日の出が最も遅くて、日の入りが最も早い」と思っている方もいるかもしれませんが、これはちょっと事情が異なります。
 2012年~2013年にかけて、日の入りが最も早くなるのは、札幌は12月初め~半ばで16時ちょうど、東京は11月末~12月上旬で1628分、福岡は11月末~12月上旬で1710分。日の出が最も遅くなるのは、札幌が12月末~1月上旬の7時6分、東京は1月上旬の6時51分、福岡は1月前半の7時23分です。
 
各地に見る、日の入りが最も早くなる時間と日の出が最も遅くなる時間
 各地とも日の入りが早くなるピークが、日の出が遅くなるピークよりも先なのです。つまり、冬至の日には「日の出はもう少し遅くなるけれど、夕方は徐々に明るくなり始めた」という時期で、そのズレの兼ね合いによって昼間の時間が最も短くなるのです。

■早朝は寒い…とは言えない日
 「冬至以降に日の出が最も遅くなる」ということから、おもしろい事実も浮かび上がってきます。放射冷却による気温の底は日の出頃。つまり、これから年明けにかけては「朝の冷え込みが最も遅い時期」といえるのです。私は午前3時半に出勤するため2時半に起床しています。すると「暗くて寒い時間に起きるのは大変だね」とよく言われますが、実は、この時期は、6時過ぎに起きて7時過ぎに家を出る一般的な生活をしている人が最も寒い思いをしているのです。
 これからの年末年始、屋外で過ごす人予定のある人は「初日の出が拝めそうなら、その瞬間が一番寒い」と覚悟をしておきましょう。特にお正月休みの都心は車や人も少なくなって空気が澄むため、普段よりも放射冷却が強まりやすくなるといわれています。気象予報士 伊藤みゆき 2012/12/21 6:30 日経

肉食爬虫類「モササウルス」の化石、川でも発見


太古の海にすんでいた肉食爬虫類「モササウルス」の化石、川でも発見
ハンガリー西部の地層で化石が見つかったモササウルス類の想像図(ハンガリー自然史博物館の研究チーム提供・共同)
 太古の海にすんでいた肉食爬虫類(はちゅうるい)モササウルスの仲間=想像図(ハンガリー自然史博物館の研究チーム提供・共同)=が、かつて川 だった8400万年前の地層から見つかったと、ハンガリー自然史博物館のチームが19日付の米オンライン科学誌プロスワンに発表した。淡水にすむモササウ ルス類が確認されたのは初めてという。(SANKEI EXPRESS
 ワニのような平たい頭部は似ているが、ひれを持つ海の仲間と異なり、トカゲに似た短い手足が特徴だ。(ワシントン 共同)2012.12.21 08:00 産経ニュース

2012年12月20日木曜日

古代ギリシャの教え


古代ギリシャの教え 
子供のときは、規則正しく
若きときは、自制の心を
大人となったときは、正義の心を
老いたときは、よき忠告者に
死にのぞんでは、悲しむことなきようにせよ

2012年12月18日火曜日

Gravity Light


重力で発光し、充電もできるランプ
 「GravityLight」は、砂などを入れた袋をぶら下げて、その重力で発光するランプだ。天気や時間帯に関係なく使うことができ、機器の充電にも利用できる。
 ロンドンに拠点を置くふたりのデザイナーが、辺境の地を明るく照らすための単純で持続可能な解決策を思いついた。重力と砂で動力を得る安価なランプだ。
 この「GravityLight」は、費用を節約できる代替手段を提供することによって、電気のない発展途上地域での灯油への依存を減らすことを目的としている。目標価格は3ポンド(約400円)未満だ。
 GravityLightを動かすには、9kgほどの材料(砂や土、石など何でもいい)を詰めた袋を装置に取り付ける。この袋が徐々に下がることによって、約30分間の光が得られる仕組みだ。
 光の強さは調整できるので、温かみのある光を求めるだけであれば発光時間が長くなる。ラジオやバッテリーなどの装置の充電にも利用できる。
 電気のない発展途上地域では、灯油代金が家庭収入の10~20%を占めることもある。その必要性をなくすことによって、金銭的な助けになるだけでなく、従来の灯油型ランプによってもたらされる火傷や病気を防ぐ手助けにもなると、デザイナーたちは話している。
 GravityLightのプロジェクトは、すでに支援サイト「Indiegogo」で資金調達目標の55,000ドルに達しているが(現在164,255ドル)、より多くの支援金が集まれば、さらに効率を高めたランプを開発できるという。2012.12.18 14:00 産経ニュース

2012年12月17日月曜日

アリとキリギリス


アリとキリギリス
イソップ童話のアリとキリギリス。お国事情の違いでこんな話になることだろう。
・アメリカの場合
バイオリンばかり弾いていたキリギリスだが、その腕前がテレビプロデューサーの目に止まり、一躍スターに。キリギリスは大金持ちになる。
NKの場合
アリは玄関先で倒れていたキリギリスを助け、食べ物を分け合う。しかし結局は食料が足りなくなり、アリもキリギリスも死んでしまう。
・日本の場合
アリもキリギリスも過労死する。

Q.天国と地獄の違い
A.天国では、イギリス人が門であなたを迎え、フランス人があなたの食事を調理し、ドイツ人がスケジュールを調整し、あなたはイタリア人のパーティに出席する。
地獄では、フランス人が門であなたを迎え、イギリス人があなたの食事を調理し、イタリア人がスケジュールを調整し、あなたはドイツ人のパーティに出席する。

銀行強盗
雪国モントリオールで数人の銀行強盗が金を強奪した。車をバックして雪の吹きだまりに突っ込んだ後、車をUターンさせて逃走した。
完璧な犯罪に思えたが、数日後犯人の家に警察がやってきた。
「なんで俺の家が分かったんだ!?」犯人が興奮して言った。
警察は答えた。「お前の車が雪の吹きだまりに突っ込んだとき、ナンバープレートの跡をクッキリ残していったんだよ」

2012年12月16日日曜日

脳を乗っ取られ遠隔操作される


他人に脳を乗っ取られ遠隔操作される 人間の脳は「第6の戦場」

 この新たなフィールドにおける戦いは、情報収集のために人の心に影響を及ぼすというようなことだけではない。無意識のうちに人間の精神に浸透し、その形を歪め、支配するようなことも可能になる。

 これまで軍事関係者の間で、サイバースペースが陸・海・空・宇宙に続く「第5の戦場」として挙げられることがよくあった。そしていま、それに続く「第6の戦場」として、人間の脳の重要性が指摘されているようになっている。

 この新たなフィールドにおける戦いは、情報収集のために人の心に影響を及ぼすというようなことだけではない。無意識のうちに人間の精神に浸透し、その形を歪め、支配するようなことも可能になる。軍事学者のクラウゼヴィッツは、戦争によって「敵を自分の意志に強制的に服従させることができる」と考えたが、人間の脳を舞台にした戦いではこれが現実のことになり得る。そして、この戦場におけるもっとも強力なツールが、人間の脳とデヴァイスを接続する「ブレイン・コンピューター・インターフェイスBCI)」だ。
 BCIは現在、様々な分野で応用が進められている。たとえば「Human Conectome Project」のような研究においては、BCIが神経データの収集やインターフェイス接続に利用されている。また、締め上げ暗号分析(暗号文書作成者、あるいは暗号文書受取人に直接接触し、暴力、買収、脅迫などの手段を通じて暗号鍵を入手する手法をとった暗号解読の方法)に対抗するための脳の強化を行う研究、脳をロボットのシステムと接続するための研究などもBCIと関係している。これらの研究者たちは、安全保障や人道的な目的のためにBCIの研究を進めているが、実際、こういった研究や技術が悪用されれば、将来の戦争に大きな影響を与える可能性がある。
 BCIによって実現されることも多い--たとえば怪我をしたり、障害を持った兵士がその後も現役で任務に就いたり、手が麻痺した人が脳を使ってタイピングしたり、手や足の切断手術を受けた人が義肢を本物の手足のように使うことも可能になる。いっぽう、こうした技術が悪用されることもあり得る。たとえば身体の操作に使われたり、殺人に利用される可能性もある。
 安全保障の専門家であるバーンナビー・ジャックは最近、ペースメーカーや埋め込み型除細動器を容易にハッキングしてみせ、生命に関わる医療技術でさえ大きな脆弱性があると指摘し、大きな波紋を呼んでいた。そして、こういった脆弱性は迷走神経刺激療法脳深部刺激療法などで脳に直接接続する機器においても十分に考えられる。
 いっぽう、体内に直接接続するものでなくても、最近の研究には無人機や外骨格システムなどを脳によって操作しようとするものもあり、これは成果を出しつつある。実践で利用できる脳操作の戦闘用無人機(日本語版記事)や外骨格兵器が登場するのも遠い先のことではない。2012.12.14 16:00 産経ニュース

2012年12月15日土曜日

宇宙の夜明け


宇宙の夜明け見えた 初期の銀河、ハッブル宇宙望遠鏡使い撮影

ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した七つの初期銀河がある宇宙の領域(NASA・ESA提供・共同)

 137億年前のビッグバンから数億年後の宇宙の夜明けに誕生した七つの銀河の姿を、ハッブル宇宙望遠鏡を使って撮影するのに成功したと、米カリフォルニア工科大や東京大、米航空宇宙局(NASA)などの国際チームが12日発表した。
 最も古いものはビッグバンから3億8千万年後にできた。七つの銀河の形成時期には2億年以上の幅があり、研究者は「宇宙の温度が冷えて最初の星々が生まれた夜明けの時期を経て、一度にではなく徐々に銀河がつくられたことが確認できた」としている。
  チームには欧州宇宙機関(ESA)も参加。今年8~9月にハッブル望遠鏡の能力を最大限に使って、宇宙の限られた領域を集中的に観測した。撮影できた遠く の七つの銀河について光の波長成分を分析した結果、ビッグバンが起きた3億8千万~6億年後に形成されたと推定した。(共同)2012.12.13 09:03 産経ニュース

ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した七つの初期銀河。数字は波長成分のずれを示す値で、大きいほど古い(NASA・ESA提供・共同)

2012年12月14日金曜日

年の瀬


年の瀬
ひとり二人と友やお世話になった方々の訃報が届くようになってしまった。すぐに対応できる場合、対応したくない場合などいろいろで複雑な気持ちになる。現実を認めたくない場合、信じたくない場合は後者に多い。年齢の場合もある。物理的な場合もある。どんな場合でもずっと心に引っかかっている。

後日伺って身内の方から生前の様子を詳しく知る機会があると、やはり「会っておきたかった」「話をしたかった」「一緒に一杯飲みたかった」という後悔と同時に「さすがに立派な人生だったな」「素晴らしい家族に恵まれて幸せだったよな」と思うことが多い。
 諸行は無常とはよく言ったもので、なかでも、まことヒトの命は、はかないとしみじみ感じるようになってきた。

細胞で「折り紙」


先端技術:細胞で「折り紙」正十二面体に iPS応用も
展開図上に培養した細胞(右上の写真)が、「折り紙」のようにたたまれて(左下の図)、サッカーボールのような正十二面体ができる(右下の写真)=東大生産研提供

 平面に貼り付けた細胞を折り紙のようにたたんで立体的な構造にする方法を、東京大生産技術研究所の竹内 昌治准教授(微細加工学)のチームが開発した。管や袋のような中空構造も作れるため、細胞から血管などの臓器を作る再生医療などに応用できる可能性がある という。論文を12日付の米科学誌「プロスワン」に発表した。
 細胞は、形を保つために自ら伸び縮みする。チームはこの性質を利用して、平面を立体構造にできる「折り紙」を着想。半導体製造などの微細加工技術で作った一辺50マイクロメートル(0.05ミリ)のプラスチック製フィルムを並べた上に、境目をまたぐ形で細胞を培養した。

 フィルムの端をつついて少し浮き上がらせると、細胞が縮むように動いてフィルムが持ち上がり、平面が立 体になった。フィルムを五角形にし、サッカーボールのような正十二面体を作ることにも成功した。平行四辺形にしてひも状に連ねると、端かららせん状に巻き 上がり、管の形に近づくことも確かめた。改良すれば、直径50マイクロ〜数ミリ程度の血管が数分で組み上がるという。
 人工多能性幹細胞(iPS細胞)などを用いた再生医療では、細胞を臓器の形に立体的に培養する技術が重要とされる。竹内准教授は「より臓器に近いモデルを作って新薬の効き目を確かめることにも使える」としている。【斎藤有香】毎日新聞 2012年12月13日 11時11分(最終更新 12月13日 12時03分)

パンダの起源はヨーロッパ!?


パンダの起源はヨーロッパ!? スペインで祖先の化石を発見
 スペインのサラゴサ近くで、現在のジャイアントパンダの祖先、クレトゾイアルクトス・ベアトリクスの化石が発見された。パンダは1,100万年前には、ヨーロッパで暮らしていたのだ!?

 パンダの名前を聞くと、すぐに中国が思い浮かぶ。実際、このかわいらしい哺乳類は、残念ながら絶滅の危機に瀕しているが、アジアの大国の国家的シンボルだ。中国の金貨にも描かれている。
 ところが驚くべきことに、パンダはヨーロッパに起源をもつようだ。マドリード国立自然科学博物館の古生物学者たちは、現代のジャイアントパンダの祖先の化石を発見した。 1,100万年前にさかのぼり、場所はサラゴサの近くだ。

 発見の報告は雑誌『PLoS One』に掲載された。「わたしたちの研究は、ジャイアントパンダの起源が、いままで考えられてきたように中国にあるのではないことを示している」と、研究者のチームの責任者、ホアン・アベジャは主張する。「そうではなく、南西ヨーロッパの温暖で湿潤な地域からやって来た」。
  発見された化石は、下あごの断片だ。これを分析することによって、科学者たちはクレトゾイアルクトス・ベアトリクス(Kretzoiarctos Beatrix)と名付けられた動物の食習慣を推測した。雑食で、見つけるのが難しい植物を主にえさにしていた。まさに現代の子孫と同じだ。さらにアベ ジャによると、クレトゾイアルクトスは木登りが上手だった。おそらくは、恐ろしいアンフィキオン(より一般的には熊犬として知られている)のような、当時 の(今日では絶滅した)肉食動物を逃れるために木の上に登っていた。
 
 パンダはどのようにしてスペインから中国にたどり着くことができたのか? この点については、科学者たちはまだ明確な見解をもっておらず、仮説の域を出ない。
  アベジャが主張しているように、いくつかの先行研究によれば、熊は気候が温暖で湿潤なときに移住する傾向がある。まさに1,100万年前のヨーロッパの気 候がそうだった。古代のヨーロッパの海、パラテティスが当時、もはやほとんど完全に消滅していたという事実も考慮すると、恐らくこの動物は大部分の時間を 陸づたいで旅したのだろう。2012.12.13 16:30 産経ニュース

2012年12月13日木曜日

「モナ・リザ」のモデル


「モナ・リザ」のモデル、遺体発掘し顔面復元へ イタリア
(CNN) レオナルド・ダビンチの名画「モナ・リザ」の謎を解明するため、モデルになったとされる女性の遺体を発掘して顔面を復元しようというプロジェクトがイタリアで進められている。
モナ・リザは、当時の豪商フランチェスコ・デル・ジョコンドの2人目の妻、リザ・ゲラルディーニがモデルになったとする説が有力だ。記録によると、ゲラルディーニの遺体はフィレンチェの女子修道院跡にある古い建物に保管されているという。
 この建物に保管された遺体は、アルミホイルに包んで密封容器に入れ、整理棚に積み重ねられている。調査チームが1体ずつ取り出して調べた結果、ゲラ ルディーニのものと思われる頭蓋骨の断片を発見。国内外の大学に検体を送ってDNA鑑定を行い、別の場所に埋葬されたゲラルディーニの親族のDNAと照合する。
 ゲラルディーニの遺体であることが確認できれば、頭蓋骨の断片を組み合わせて顔面をほぼ正確に復元できるといい、調査チームを率いるシルバノ・ビセンティ氏は「『レオナルドのモデルは誰だったのか』という美術史上の謎がついに解明される」と興奮気味に話す。
 ただしビセンティ氏によると、有名な「モナ・リザの微笑」はゲラルディーニのものではなく、ダビンチが別の女性をモデルとして後に書き加えたものと考えられるという。
これとは別に、モナリザはダビンチの自画像だとする説もある。
DNA鑑定の結果が出て、顔面が復元されるまでには数カ月はかかる見通しだ。2012.12.12 Wed posted at 10:57 JST

2012年12月12日水曜日

衛星からの信号確認 福岡工大「モールス」実験


「実験は成功した」 衛星からの信号確認 福岡工大「モールス」実験
撮影された小型衛星「FITSAT1」からのモールス信号の光跡(右上から左下)=11日未明、岡山県井原市(倉敷科学センター提供)
 福岡工業大(福岡市)は11日未明、国際宇宙ステーションから10月に放出された小型衛星「FITSAT1」に発光ダイオード(LED)を点滅させ、モールス信号で地上にメッセージを送る世界初の実験をした。
  同大のプロジェクトチームの河村良行教授は、岡山県井原市で観測に協力した倉敷科学センターの三島和久学芸員が夜空の光を撮影した写真を確認し、「実験は 成功した」と話した。 衛星は1辺約10センチの立方体。福岡の伝統芸能「博多にわか」にちなんだ愛称が付けられており、モールス信号で送られたメッセー ジは「Hi this is Niwaka JAPAN」。これまでに搭載したカメラで撮影した画像を地上に高速通信する実験に成功していた。
 大分県由布市ではプロジェクトメンバーの学生ら7人が集まり、双眼鏡などで観測したが、確認はできなかった。2012.12.11 12:54 産経ニュース

2012年12月11日火曜日

山中教授にノーベル賞授与


山中教授にノーベル賞授与生理学・医学賞
ノーベル賞授賞式で、スウェーデンのカール16世グスタフ国王(右)から生理学・医学賞のメダルと賞状を受け取る山中教授(10日午後、ストックホルムで)=代表撮影
 
 【ストックホルム=三井誠、今津博文】2012年のノーベル賞授賞式が10日午後4時半(日本時間11日午前0時半)すぎから、ストックホルムコ ンサートホールで行われ、生理学・医学賞の山中伸弥・京都大学教授(50)は、スウェーデンのカール16世グスタフ国王から、緊張した表情でメダルと賞状 を受け取った。
 英国のジョン・ガードン博士(79)との共同受賞。日本人が同賞を受賞するのは利根川進博士以来25年ぶりで、2人目となる。
 山中教授は、4個の遺伝子を皮膚の細胞に入れるだけで、様々な組織や臓器に成長する細胞に変化させることができると、2006年に発表し、この細胞を「iPS細胞(人工多能性幹細胞)」と名付けた。再生医療や創薬に新たな可能性を開いた。(2012年12月11日01時29分  読売新聞)

2012年12月10日月曜日

政治家

政治家 
 年末選挙で喧しい。相も変らぬ名前の連呼と次元の低い実質の伴わぬ叫び!

三権分立を示せるのか?違憲状態で選挙無効になったら、経費700億円?は、税金を使うべきではない、議員と幹部官僚のポケットで補償しろーーと叫びたい。
定員はせいぜい衆参各20080で充分と思いますがねーー。サポート体制を充実させ専門性を高め、量より質、一人一人をウオッチできる数にして欲しいものだ。マスコミも責任を示す意味で、(全選挙区にわたって)旗色を鮮明にしたほうが良いのではないのかな最後は有権者の責任で! 

政治家とは 
政治家御一行のバスが田舎道を走っていたが、とつぜん道からそれて、農場の木に激突してしまった。この一部始終を目撃した年老いた農夫は、様子を調べにいった。そして、穴を掘り、政治家たちを埋葬した。
 数日後、保安官がやってきて、事故ったバスを見てから農夫に質問をした。
「彼らはひとり残らず皆死んでたのですか?」
農夫は答えた。
「何人かはまだ生きとる言うとったけど、政治家の言うことは信用ならねーからな」

厄介な客
 レストランで、一人の政治家の客が現れ、寒いからと言ってエアコンの温度をあげさせた。
 そして、次は暑いからと言ってエアコンの温度をさげさせる。こんなことが30分近くも繰り返されていた。
 だが、驚くべきことに、ウェイターはとても寛容で、まったく怒ることなく行ったり来たりしていた。
 とうとう、別の客が、どうしてあの厄介な客を店から追い出さないのかと訊いた。
「ああ、構わないですよ」
 ウェイターはにっこり微笑みながら答えた。
「ウチの店にはエアコンなんてありませんから」


適職判断
 ある家で、成人をむかえた長男をどのような職につかせるか、本人に内緒で家族会議がもたれた
 話し合いの結果、長男の部屋に、誰も理解の出来ない難しい内容が書かれた本と、ウイスキーと、札束とを置き、どれに興味をもつかで将来を占うことになった。成人した息子の反応を親戚一同が影からのぞく。
 すると彼は、札束を懐に入れウィスキーを飲みながら難しい本を音読しはじめた。
それをみた親戚一同、彼を政治家にすることに決めた。 


正直な政治家とは
 ウソが最後までバレなかった政治家のこと