2014年7月29日火曜日

月が変形、摩擦熱…中心熱く「今も生きている」
月の中心付近は熱く、軟らかくなっているとみられるとの研究結果を、国立天文台や中国地質大などの研究チームが28日発表した。
 月は約10億年前に火山活動が終わり、冷えて固まったものと考えられていたが、研究チームは「月は今も生きている」としている。論文が英科学誌ネイチャー・ジオサイエンス(電子版)に掲載された。

 月は、最大で十数センチほど伸び縮みしていることが、月周回衛星「かぐや」などの観測データから明らかになっている。
 この変形はこれまで、地球の引力の影響だけでは説明できなかったが、研究チームは、月の地表から深さ1200~1400キロ・メートルが軟らかい状態になっていれば起きることを突き止めた。月の半径は約1737キロ・メートルで、中心付近にあたる。

 研究チームは「月が変形して内部に摩擦熱が生じ、熱くなっている」とみている。

20140729 0813Yomiuri Shimbun

2014年7月28日月曜日

2年前に地球をかすめた太陽風

2年前に地球をかすめた太陽風、直撃なら200兆円の被害も

太陽風が直撃していれば甚大な被害が出ていたという
(CNN) 2年前に観測された史上最大級の太陽風がもしあと1週間早く発生していれば、地球が直撃されて全地球測位システム(GPS)やインターネットなどのシステムが大打撃を被っていた可能性があるという研究結果を、米コロラド大学大気宇宙物理学研究所の研究者が学術誌に発表した。
2012年7月23日に観測された太陽風では、コロナ質量放出という現象によって太陽表面から放出されたプラズマが、地球の軌道上を横切った。
太陽活動によって地球が脅かされたのは今回が初めてではないという。米航空宇宙局(NASA)によれば、1859年に発生した巨大な太陽風では、キューバなどでもオーロラが観測され、電信線から火花が散ったり多数の建物から出火したりする被害が出た。
NASA太陽観測所のデータによれば、2012年7月23日の太陽風にもそれと同程度の威力があったという。
もし地球がこの太陽風に直撃されていれば、現在まで影響が残っていたことも考えられるとコロラド大の研究者は語る。NASA研究者も、停電が何カ月も続いて無線やGPSからトイレに至るまで、地球上の多くの技術が機能停止に陥っていたかもしれないと指摘した。
GPSやインターネット、衛星通信、スマートグリッドなどのIT技術の普及により、地球は太陽風のような現象の危険にさらされやすくなっているという。
全米科学アカデミーは、この規模のコロナ質量放出によって米国が被る損害を2兆ドル(約200兆円)超と試算、米国は国家安全保障上の危機にさらされかねないと予想している。
現在の太陽活動は比較的落ち着いているが、太陽風は予想がつかず、とてつもなく強力な宇宙嵐がいつ発生してもおかしくない状況だという。2014.07.28 Mon  posted at 16:14 JST

土用丑の日


世間一般で言われる『土用丑の日』について、 2014年の日にちは、 729日です。
昨年は2回ありましたが、今年は1回のみです。

『土用丑の日』の意味
土用丑の日とはそもそも何なのか? どのように定められているのか?

『土用』とは。
四立(立春、立夏、立秋、立冬)の前、約18日の期間のことです。
■一般的な『土用』
立春(2/3or4or5)の前約18日間:1/172/3
立夏(5/4or5or6)の前約18日間:4/175/4
立秋(8/6or7or8)の前約18日間:7/208/6
立冬(11/6or7or8)の前約18日間:10/2011/6

しかし、『土用丑の日』にあたる土用は、 立秋(86or7or8日)の18日前の期間です。

※なぜ、他の立春、立夏、立冬が当てはまらないのかということは後述します。

もう少し詳しく見ていきますと、 この土用というのは、“五行”で定められた暦で、 五行とは、木行・火行・土行・金行・水行。

木行:春
火行:夏
土行:季節の変わり目
金行:秋
水行:冬

このような季節の象徴となっています。

『丑の日』の意味

『丑の日』とは。
十二支の「子(ね)、丑(うし)、寅(とら)、兎(う)・・・」の丑のこと。

この十二支は、『今年の干支』というように、年を数えるときに使われるだけでなく、
方角や、月、そして日にちを数えるのにも使われるのです。

土用丑の日とは
つまり、約18日間の『土用』の期間のうち、 12日周期で割り当てられている十二支が『丑の日』の日が、 『土用丑の日』なのです。

つまり、立秋前、夏の土用丑の日は、
18/12で、平均1.5回。
※正確には1.57回らしいです

つまり、1年で2回『土用丑の日』が来る年も結構あるのです。

土用丑の日の由来
何故『土用丑の日』に鰻を食べる習慣ができたのか?

平賀源内による発案
江戸時代、うなぎ屋がうなぎが売れないで困っていることを、平賀源内に相談しました。

この時の、 「“本日丑の日”という張り紙を店に貼る」 という平賀源内の発案が功を奏し、うなぎ屋は大繁盛になったのです。

ちなみに、これがヒットした背景に、当時は、 「丑の日にちなんで、“う”から始まる食べ物を食べると夏負けしない」 という風習があったそうです。

これを他のうなぎ屋もこぞって真似するようになり、
次第に「土用丑の日はうなぎの日」という風習が定着したとされています。

補足事項
■何故、うなぎを食べる『土用丑の日』は、夏限定なのか?
実際には土用丑の日は、 春夏秋冬4季にわたってあります。
なのに、現在うなぎを食べる習慣があるのは、『夏の土用丑の日』だけです。

これは、当時の平賀源内が起源とされる、うなぎを食べる風習が『“夏の”土用丑の日』だったから、 現在「土用丑の日」と言えば、夏の土用丑の日となるのです。

しかし、最近では、コンビニやスーパーで、 夏以外の土用丑の日にもうなぎを食べる習慣をつくろうとしているのが見られます。


これは、節分と同じですね。節分も正確には1年で4回あるので、 それぞれの季節で恵方巻きを食べる習慣を作ろうとする動きが最近では見られるのです。

2014年7月25日金曜日

全身に羽毛の新種恐竜

全身に羽毛の新種恐竜 シベリア南東部の地層から発見、全長1.5メートル
全身に羽毛が生えた恐竜「クリンダドロメウス」の想像図(研究チーム提供)

 ロシア・シベリア南東部の地層から頭や胴体など全身に羽毛が生えた全長1.5メートルほどの小型の新種恐竜の化石を発見したと、ベルギーなどのチームが25日付の米科学誌サイエンスに発表した。恐竜は「竜盤類」と「鳥盤類」に大別され、これまで羽毛は、鳥の祖先の恐竜を含む竜盤類で主に見つかっていた。発見された恐竜は原始的な鳥盤類のため、チームは「全ての恐竜に羽毛があったのかもしれない」と推測している。

 チームは1億6千万年前ごろとみられるジュラ紀の地層から六つの頭骨と数百個の骨を見つけた。頭に長さ約1センチ、胴体に長さ2~3センチの針状の羽毛があったほか、前後の脚には、現代の鳥に似た構造の長さ約1センチの羽毛があった。前脚は短く長い尾にはうろこがあった。あごや骨盤の骨の特徴から新種と判断、発見した地名にちなみ「クリンダドロメウス」と名付けた。


 真鍋真・国立科学博物館グループ長は「恐竜は羽毛を持つことで体温を高めに保ち繁栄に有利だった可能性がある」と話している。2014.7.25 08:44 産経ニュース

2014年7月21日月曜日

食糧危機を救う? 日本の野菜工場

食糧危機を救う? 日本の野菜工場
 日本企業が始めた未来的な方法の農業が、人類の食料生産に革命を起こすかもしれない。宮城県にある閉鎖されたソニーの工場が生まれ変わった。その姿は、未来の農場のモデルとなる大きな可能性を秘めている。
 世界最大の屋内農場を建設したのは、植物生理学者の嶋村茂治氏が代表取締役を務める株式会社みらいだ。広さ約2300平方メートルの工場で、未来の光景のような栽培ベッドの野菜がLED照明17500本の光を浴びて育つ。無菌の環境であり、殺虫剤は必要ない。成果はすでに出ており、毎日約1万個の新鮮なレタスが収穫されている。

 独自の「植物工場」は非常に効率性が高く、廃棄レタスは露地栽培での3040%から3%未満にまで削減されている。芯のないレタスが廃棄されるだけだ。
 ナショナル ジオグラフィックはこのほど嶋村氏にインタビューを行い、画期的な食料工場と屋内農場が世界的な食糧危機の解決策となる可能性について話を聞いた。

◆この新事業の発想はどこから来たのですか?
 日本は4050年来、農業を工場の形で行う分野の研究開発に関心がありました。
 当社は、2011年の東日本大震災で大きな被害を受けた場所に植物工場を作りました。日本では野菜の国内供給率が低下しており、輸入に大きく依存しているという問題をどうしたら解決できるのかという懸念が広くあったためです。

 特にこの地を選んだのは、野菜は今やどんな場所でも生産できると証明したかったからです。第二に、被災地が再び経済的に発展するのを助けたいという思いがありました。最後に、将来的にこの工場が成功すれば、我々が開発した技術を世界中に輸出する可能性も見えてくるだろうと考えました。

◆世界的な食料不足が危惧されていますが、この植物工場は食料生産の未来にどんな影響を与えるでしょうか?世界的な食糧不足の打開策となる可能性はありますか?
 現在、世界は7072億人の人口を抱え、そのうち約89億人が飢餓に苦しんでいるか、それに近い状態にあります。どうしたらもっと食糧を増産でき、こうした深刻な状況を緩和できるか、世界中の人々はみな思いを巡らせています。
 食糧生産には水が大きな役割を果たすことは周知の通りです。当社が開発した技術なら、従来の野菜栽培に比べて水の使用量は1%未満で済みます。したがって、野菜を工場の環境で育てれば水を節約でき、その水を別の場所での穀物の増産に役立てられます。
 この方法を使い、当社が植物工場を世界各地に建設できれば、世界中の人口を養うための食糧生産を支援できることになります。これが、我々が本当に実現したいことなのです。

◆そんなに少量の水を、どのようにやりくりして使うのですか?
 従来の栽培方法では、水が土壌から漏れ出たり、空気中に蒸発したりして多くが無駄になります。工場の閉鎖された環境では、与えた水は全て植物が吸収します。これが一つ目の特長です。
 加えて、植物自身が空気中に蒸散させた水蒸気も集めることができ、集めた水を再利用しています。仕組みは地球の水循環と同様です。地球上の生物から出された水蒸気が集まり、雲となり、雨として再び地表に降り注ぐというのが地球の水循環サイクルですが、当社の工場もちょうど同じように機能しています。閉鎖された空間で水が集められ、ろ過され、再利用されます。

◆工場の照明設備は日本GEが特別に設計したものですが、どのような特徴があるのでしょうか?
 使用しているのはLED(発光ダイオード)照明で、植物の成長に非常に適しています。日本GEが当社向けに開発した特別な製品であり、発する光が光合成と細胞分裂を促進します。照明システムでユニークなのは、光合成と細胞分裂を促す光だけでなく、植物の成長に必要な他の側面にも働きかける複数の種類の光を提供できることです。

◆今のところ、みらいはレタスなどの葉物野菜の栽培に絞っていますが、トマトやジャガイモ、果物といった他の農産物にもこの仕組みは適用できるのでしょうか?


 少なくとも技術的には、ほとんどどんな種類の植物でも工場で作れると考えています。ですが経済的に最も合理的なのは、成長が早くて迅速に市場に届けられる野菜を作ることなので、それが今の我々にとっては葉物野菜だということです。しかし将来的には、もっといろいろな種類の農産物を作りたいと考えています。July 18, 2014 National Geographic News

2014年7月17日木曜日

弱まり続けている「地球の磁場」

予想を超える10倍のスピードで…弱まり続けている「地球の磁場」
 「地球の磁極の反転」が、約2,000年後という従来の予測よりかなり早く起きるかもしれない。

欧州宇宙機関(ESA)の報告によると、地球の磁場はこの6カ月間、当初の予測の10倍のスピードで弱まり続けているという。
地球の磁場が発生する理由は、地球の外核にある溶解鉄の対流だと考えられている。この磁場は、地表の上空約600,000kmにまで広がって、太陽から吹き寄せる放射線からわれわれを守ってくれている。地球の高緯度地域で素晴らしいオーロラが見られるのも、地球の磁場のおかげだ。

ESA201311月、地球の磁場の変化を高精度・高詳細に測定することを目指し、3基の人工衛星「SWARM」を打ち上げた。そして、SWARMが返してきた最初のデータによると、地球の磁場は「10年で約5%」というスピードで弱まっているという。
これは、それまで予測されていた「100年で5%」をかなり上回る速さであり、地球の磁極の反転が、約2,000年後という従来の予測よりかなり早く起きるかもしれないことを示唆している。西半球の上空にはすでに、磁場が弱いスポットができ始めている(冒頭の画像の青の部分)。

ただ、心配しなくていい。それでも磁極の反転には数百年、あるいは1,000年はかかると見られている。また、過去の磁極の反転が、当時の生物に大量絶滅や放射線による損傷をもたらしたという証拠もない。電力網と通信ネットワークは大変なことになるかもしれないが、人類は無傷で切り抜けるはずだ。

われわれはそれを待つ間、地球の磁場が変動し、磁北が蛇行していくのを見守ることしかできない。磁北は現在、(1年に約64kmというスピードで)シベリア方面に向かっている。

※海洋プレートに記録された古地磁気の研究によって、数万年~数十万年に1度の頻度でN極とS極が反転していることが知られている。2014.7.16 13:41  TAGEarthWiredUK

もうひとつの地球、「発見の日は近い」

もうひとつの地球、「発見の日は近い」 NASA
500光年先に浮かぶ地球と同じ大きさの惑星(想像図)=NASA AMES/SETI INSTITUTE/JPL-CALTECH提供

(CNN) 広い宇宙の中から地球に似た惑星を探し出し、そこに生命が存在する手掛かりをつかむという目標は、意外と早く達成されるかもしれない――。米航空宇宙局(NASA)でこのほど開かれた地球外生命探査についての会合で、科学者らの見解が一致した。
米マサチューセッツ工科大学の惑星科学者、サラ・シーガー教授は「科学技術の面で、もうひとつの地球と生命存在の証拠を発見できる段階はすぐそこまで近づいている」と話す。

「われわれの銀河には少なくとも1000億個の惑星がある。わずか5年前には分かっていなかったことだ」――米メリーランド州にある宇宙望遠鏡科学研究所(STSI)のマット・マウンテン所長は、そう指摘する。
マウンテン所長によると、これは2009年に打ち上げられたケプラー宇宙望遠鏡の観測によって判明した。恒星の前を惑星が横切ることで生じる光の変化が手掛かりになった。
ケプラーの観測では最近、恒星から適度な距離があり生命存在の可能性がある「ハビタブルゾーン」に、地球とほぼ同じ大きさの惑星が初めて発見されている。
こうした観測の基礎を築いたのは、1990年に打ち上げられたハッブル宇宙望遠鏡だ。NASAはその後継機として、2018年にジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡を打ち上げる。

ハッブルが高度約600キロの軌道上を周回しているのに対し、ジェームズ・ウェッブの軌道高度は約150万キロと、地球から月までの距離の約4倍に及ぶ。
マウンテン氏によれば、科学者らはこれまでの観測で、太陽から200光年の圏内にある恒星の位置をすべて把握している。この情報を基に観測を続ければ、新たに多数の惑星が発見される見通しだ。
「基本的にはすべての恒星に惑星がある」と、シーガー氏は説明する。恒星が発する光の一部は、その惑星の大気を通過する。通過した光をジェームズ・ウェッブでとらえて分析することにより、大気の成分を推定することができる。大気中に生物から発生したとみられる気体が含まれていれば、惑星に生命体が存在することになる。

ハビタブルゾーンの惑星には液体の水が存在する可能性があるという=ESO提供

恒星の近くで地球サイズの惑星を発見するのは、「サーチライトのそばでホタルを見つけるようなもの」といわれるほど困難な作業だ。しかし、もうひとつの地球を見つけようとする科学者らの意志は固い。

NASAのボールデン長官は「無限に広い宇宙の中で、人間だけが唯一の生命体である可能性は非常に低い。私はそう考えるグループのひとりだ」と話している。2014.07.16 Wed posted at 12:14 JST

蚊の好物はO型の血液

蚊の好物はO型の血液…蚊から身を守るために知っておくべき8つのこと
 
ニンニクは蚊よけに役立つのだろうか? ビールが蚊を引き寄せるというのは本当だろうか? 夏に何を食べたり飲んだりするのがいいかについて、科学の出した結論はどのようなものだろうか。

残念なことに、何かを食べたり飲んだりすることで、にっくき蚊を遠ざけられるという決定的な科学的証拠は存在しない。
だが、1ニンニクが蚊だけでなく他の虫(例えばダニ)を遠ざけるのにある程度の効果を発揮することは、多くの科学的研究によって裏付けられた(ニンニクオイルの効果を評価した研究・PDF)。

これは、すべての種類の蚊に効果があるわけではないが、汗や息を通してわたしたちの体から発散することで、蚊を遠ざけるのを助けてくれる。またフロリダ大学の研究者たちによると、2高濃度のヴィタミンBB1B6)やヴィタミンCを含む食品は、わたしたちの汗を蚊が嫌うよう変化させる効果をもっているという。

これに対し、3蚊を惹きつける匂いとして挙げられるのが、オランダのチーズ、リンバーガーやその他の熟成チーズのものだ。その要因はこれらのチーズが含む細菌にあると、ヴァーヘニンゲン大学の2006年の研究が特定した。
これは、足やくるぶしの皮膚上にいる細菌とよく似たものだ。このことから、なぜ体のこの部分が最も蚊にかまれる場所のひとつなのか(そしてなぜ「チーズのにおいがする」と言われるか)に対する説明となる。

ビールを飲むと、蚊に噛まれやすくなる?
 他にも裏づけの取れた真実がある。4ビールを飲むと、それが小さなコップ1杯であっても蚊に噛まれる可能性は高くなる、というものだ。

こう主張しているのは、「PLOS One」で公開されたフランスのある研究だが、他のアルコール類でも同じ効果があるかどうかは不確かなままだ。
その理由はまだ詳しくは分かっておらず、研究者たちは、ビールが汗と一緒にエタノールの分泌を増加させる、だとか、蚊を惹きつけるのはアルコールで上昇した体温によるものだと仮定した。しかし、どちらの理論も確かなものとして裏づけられているわけではない。ビールが蚊を惹きつける理由は秘密のままだ。

また一般的には、5食べすぎは、蚊を引き寄せることになるとも言える。蚊は自分の標的を見つけるのに、標的が吐き出す二酸化炭素の流れを追う(蚊のもつ特殊な器官は、50mの距離からの追跡を可能にする)。つまり体重過多で、より多くの二酸化炭素を吐き出す人は、より標的になりやすい、というわけだ。

また、6スポーツをする人も、危険度が高い。蚊は、その犠牲者を見つけだすのに、乳酸や尿酸、アンモニアのにおいを追うからだ。これらはまさに、運動中、わたしたちが体外に放出しているものだ。さらに熱せられた体も、蚊を惹きつける。

別の研究でわかったことだが、7蚊は、O型の血液型により惹きつけられ、A型と比べてほぼ2倍だ。一方、B型は1.5倍と数字は落ちる。


また、蚊は、わたしたちを見つけだすのに視覚をも用いる。8黒、青、赤が、彼らの「お気に入り」の色だ。 2014.7.17 00:30  TAGGuardInsectSummerWIRED IT

2014年7月16日水曜日

銀河系外から謎の電波パルス

銀河系外から謎の電波パルス
銀河系外から謎の電波パルス
 銀河系の外から地球に届いた短い電波パルスの発生場所(緑の円内)を示す画像が、710日に公開された(S147は超新星残骸、IC 410は星形成領域)。だが具体的にどこから発生しているかは謎のままだという。

 2012年のこと、プエルト・リコにあるアレシボ天文台の巨大電波望遠鏡がぎょしゃ座の方向で数ミリ秒間の“高速電波バースト”を観測。その電波の分析結果が「Astrophysical Journal」誌オンライン版に710日付けで発表された。


 このようなパルスは毎日1万個ほど地球に衝突していると考えられる。だが、観測されるのはごくわずかだ。電波天文学者によると、銀河系外で起きる中性子星の合体、もしくはブラックホールの消滅過程でこのような電波が発生している可能性があるという。July 15, 2014 National Geographic News

2014年7月14日月曜日

解放されたゾウが「涙」

虐待50年、解放されたゾウが「涙」流し話題に インド
救出されたゾウの「ラジュ」が流したという涙が話題になっている

解放されたゾウが「涙」流す
 インド北部マトゥラー(CNN) インドで50年間も鎖につながれ、虐待を受けてきた1頭のゾウが助け出された。この時ゾウが涙を流したとされる場面のビデオが、インターネット上で大きな話題を呼んでいる。
 このゾウは、野生動物の救助活動に取り組む団体、ワイルドライフSOSが今月4日、北部ウッタルプラデシュ州アラハバードで解放した「ラジュ」。チームが到着すると、目から「液体」があふれ、両方のほおを流れ落ちたという。同団体の幹部は「私たちも深く感動した。ゾウがあんな風に泣く姿は見たことがない」と振り返る。
ビデオは3日後に動画共有サイト「ユーチューブ」に掲載され、閲覧回数はすでに100万回を超えた。

 救出には、野生生物の専門家10人と当局の職員30人のチームで8時間かかった。ラジュは太いとげのついた足かせをはめられ、栄養失調に陥っていた。足かせを外された後、今度はうれし泣きのような涙を流したという。
 同幹部は「科学的にどうなのかは不明だが、私たちが助けに来たことが分かったようだ」と話す。専門家によれば、ゾウは感情をよく表すことで知られている。
チームによると、ラジュは生まれた直後に捕らえられ、人から人へ30回近く売り飛ばされた。主人に従わせるためと称して強く殴られたり、拷問に使うような道具で虐待されたりしたようだ。物乞いに利用されたほか、結婚式などの祝い事に貸し出されることもあった。平均5トン程度になっているはずの体重は、その半分しかない。

 インドではゾウの取引や商業利用などの不法行為が横行している。ワイルドライフSOSは2011年以降、虐待を受けていたゾウ11頭を救出した。だが古くからの風習や貧困などの理由で、人々の意識はなかなか変わらない。

 晴れて自由の身となったラジュだが、専門家らによれば、人間の優しさを受け入れられるようになるまでには何年間もかかる見通しだ。2014.07.13 Sun posted at 13:28 JST CNN

もしも地球が立方体だったら

もしも地球が立方体だったら…奇想天外なSFを気象学者らが真面目に監修
木星から帰還すると地球が立方体になっていた(日本科学協会提供)

 食糧不足、気候変動、水・環境問題など人類を取り巻く難題は尽きない。これを解決するのはほかでもない科学技術の力なのだが、研究室にこもってばかりではアイデアは枯れてくる。時には、頭に刺激を与えることも必要だ。

 「惑星が四角くなったら?ましてや地球が立方体だったらどういうことになるだろう」

 ありえない奇想天外な設定に、気象学や海洋学、生態学などさまざまな分野の研究者が真剣に議論を交わした内容を映像化した「Cubic Earth(キュービック・アース) もしも地球が立方体だったら」の後編が今月、公開された。

□大気や海水はレンズ状

 前編は昨年2月に発表。木星から帰還中の宇宙船がトラブルに遭い、地球に戻ろうとすると、なんと地球の形が立方体になっていた。着陸するにも、重力の向きの関係で、平面に見える場所でも急な勾配があることや、大気が6つの平面の中央部に張り付くように存在すること。その大気の中央が盛り上がっているため、中心部の地表では、365気圧、摂氏500度以上となることなど科学的考察に基づいて描写されていた。

□空飛ぶイカ、海の真ん中に巨大な台風

 後編では、人類など高等生物を探して海のある面に向かう。そこには、最大で高さ300キロメートルに盛り上がったレンズ状の海があった。

 海面の中央には巨大な台風が常駐。台風は、海面水温が高いと水蒸気のエネルギーが次々に加わって風速が強まる。海岸でも65度、9気圧で、地球上ではありえないようなエネルギーの渦を作り出す。一方で、大気の厚みがあるため、海岸付近では気圧も約9気圧と高く、パワーはあっても風速は遅くなり、差し引けば現実の地球での台風と同レベルの風速だ。偏西風などがないため、台風が中央に留まっているのも特徴。
 これが、本来なら死の海であるはずの深い海の水を撹拌(かくはん)し、生態系循環を作り出し、優良な漁場になっているという。

 海に入るとイカのような巨大な動物が飛行している。これは、空気密度が高いために飛行する動物が進化しやすいという考察による。

□「立方体地球」人の存在は?

 海のない面では月面のようだった地表も、海のある面では、雨水が豊富で、陸地は植物に覆われていた。農業を行っているようすもみられた。海を起源とする立方体地球人だが、アドバイザーとして協力した高橋正征東大・高知大名誉教授(生態学)は、「どうして立方体地球人が、本来、栄養素としては必要としないデンプン質を求めているのかなど、考える余地は多い」と話す。立方体地球人の姿形も、想像力を膨らませる。(原田成樹)

     ◇

 製作著作は、日本科学協会。気象に関するホームページを作ろうと考えた際、すでにインターネット上に大量に知識はあった。そこで、知識を得るのでなく考えさせるサイトを作ろうと、「空想気象学」を思いついたという。監修陣の「議長」、木村龍治東大名誉教授によると、今回の映像は地球が立方体だった場合に描ける「あくまで一つの例」に過ぎず、絶対的な答えはないと話す。むしろこの動画を見て、ああではないか、こうではないかと、自由に疑問や意見を述べあうのが正しい利用方法だろう。


 映像は、同協会のホームページ(http://www.jss.or.jp/fukyu/cubicearth/)でみることができる。また、同協会は小学校高学年以上を対象に10月から、出前講義(講師への謝金など必要)や映像DVDの貸し出しなども実施する。問い合わせは、同協会「立方体地球」係(電)03・6229・5365。 2014.7.12 18:00 産経ニュース

2014年7月8日火曜日

翼6メートル、史上最大の鳥

翼6メートル、史上最大の鳥 米国で2千万年前化石
史上最大の翼を使って滑空する鳥の想像図(米ブルース博物館提供)
 米サウスカロライナ州で発掘された二千数百万年前の鳥類の化石が、飛べる鳥としては史上最大となる翼を持っていたことが判明したと、米ブルース博物館(コネティカット州)が8日発表した。翼を広げると端から端までの長さが6~7メートルになり、現在最大であるアホウドリの一種と比べ約2倍の大きさ。
 化石は、1983年に空港ターミナルの建設工事に伴って頭や翼、脚の骨などが出土し、博物館に保管されていた。恐竜が絶滅した後の2800万~2500万年前に生息した巨大な海鳥とみられていたが、体が大きすぎて飛べるかどうか疑問視されていた。
 コンピューターで化石の形状を解析したところ、地上から羽ばたいて飛ぶのは難しいが、坂を駆け下りてハンググライダーのように宙に浮き、滑空できるとの結果になった。長く細い翼は、効率的に揚力を得ることができ、いったん滑空すると長い距離を飛べたと考えられるという。2014.7.8 18:26  産経ニュース

2014年7月2日水曜日

サイバー攻撃のリアルタイム地図

世界で起きているサイバー攻撃のリアルタイム地図、米セキュリティー企業が公開
どの国がどの国を、どの攻撃方法で標的にしているのかがリアルタイムでわかるマップを紹介。
米国のセキュリティー企業Norse社は、世界のどこからどこへサイバー攻撃が行われているのかリアルタイムでわかるマップを公開している。http://map.ipviking.com/

40カ国以上に存在する多数のダークネットから発する脅威の最新情報を、随時、収集して分析している」とNorse社は説明する。「表示している攻撃は、Norse社のハニーポットに対する最新のトラフィック流入の一部に基づいており、常習犯による世界のサイバー攻撃の実態を表している。いま、どの国が、どの国を、どの攻撃方法で標的にしているのか、ひと目でわかる」

このマップは、特にIntroversion社の名作ゲーム「DEFCON」になじみがある人にとっては、現実というよりもヴィデオゲームのように見える。しばらく眺めていると、米国と中国、両国からの多数の活動を目撃することになるはずだ。

このマップを気に入った人なら、おそらく、よく似たKaspersky社のマップも楽しめるだろう。こちらのマップでは、世界中にいる6,000万ユーザーへの攻撃がリアルタイムで表示される。WIRED NEWS (UK)