2012年9月4日火曜日

弁護士の“人助け”

*弁護士の“人助け”
ある日の午後、走るリムジンの後部座席、金持ち弁護士は二人の男が道端で草を食べているのに気付いた。
弁護士は運転手に命じて停車させ、様子を見に行った。
「なぜ草なんか食べてるんですか」と一人に訊いた。
「食糧を買うお金が無いんです」とその貧しい男が答えた。
「そうですか、それなら一緒に来て下さい」弁護士は言った。
「妻と子供が二人いるんですが」
「呼んで来て下さい」弁護士はそう答え、もう一人のほうを向いた。
「さあ、あなたも一緒に来てください」
「私には妻と子供が六人いるんですが」もう一人の男は言った。
「呼んで来て下さい」弁護士はそう答えると、リムジンへ向かった。
 
全員が車に乗り込んだが、いくらリムジンが広いとはいえ、これが一苦労だった。
車が走り出してから、貧しい男の一人が言った。
「親切に呼んで下さって、ありがとうございます」
すると弁護士は答えた。
「お礼なんかいいですよ。ウチの草は、1フィートほども伸びてるんです」

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