2012年9月20日木曜日

「生きた化石」ソレノドン


「生きた化石」ソレノドン、捕獲に成功 なぞの生態報告

 絶滅していたと思われていた哺乳類ソレノドンの捕獲に、日本とキューバの合同調査隊が成功した。キューバの国立公園内で見つけた。ソレノドンは6500万年前から骨格がほとんど変わっておらず「生きた化石」といわれている。19日、東京都内で報告会があり、超音波による仲間との交信など、なぞの生態が初めて報告された。

 ソレノドンは、唾液(だえき)に毒があるトガリネズミの仲間で、キューバとハイチなどに生息。先祖は恐竜が全盛のジュラ紀に登場し、指や歯に原始的な特徴を色濃く残す。中でもキューバソレノドンは1830年代に発見されて以来、数十体が散発的に捕獲されただけ。1970年代に絶滅したとされた。2003年に1匹捕獲されたのがきっかけで、本格的調査が始まった。
 今回見つかったのは、キューバソレノドンの雄雌7匹。北海道大などの合同調査隊が3~4月、キューバのフンボルト国立公園内で捕獲した。体長は30センチ前後で、体重は700グラムほど。「キュー、キュー」「フィッ、フィッ」と鳴く。巣穴を前脚の爪で掘ることもわかった。 2012年9月20日9時55分 朝日

0 件のコメント: