極微の宇宙塵衝突?イトカワの微粒子に多数の穴
イトカワ微粒子の表面に多数見つかった穴の一つ。小さな宇宙塵が高速で衝突したとみられる=米科学アカデミー紀要提供
探査機「はやぶさ」が小惑星イトカワから持ち帰った微粒子の表面には、さらに小さい宇宙のちり(宇宙塵)が衝突した跡が多数あることを、岡山大学の中村栄三教授(地球化学)らが明らかにした。
太陽系の宇宙空間では、極微の宇宙塵が高速で飛び交っているらしいという。成果は、米科学アカデミー紀要電子版に掲載される。
研究チームは、直径40~110マイクロ・メートル(1マイクロ・メートルは1000分の1ミリ・メートル)のイトカワ微粒子5個を観察。その結 果、表面に直径0・1~0・2マイクロ・メートルの小さな穴が多数見つかった。穴の周囲は盛り上がっており、直径0・01マイクロ・メートル前後の宇宙塵 が秒速40キロ・メートル以上の高速で衝突したとみられる。(2012年2月28日09時53分 読売新聞)
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