2012年2月13日月曜日

当然の風当たり

知事「自首するやついないのか」 東電を激しく批判
 埼玉県の上田清司知事は13日の記者会見で、4月から企業向け電気料金を値上げする東京電力について「これだけ満天下に迷惑をかけて誰ひとり警察のご厄介にもなっていない。自首するやつはいないのかと言いたい」と、激しく批判した。

 上田知事は例として「ガスタンクが爆発すれば御用になるし、デパートが火災になっても御用になる」と述べ、福島第1原発事故の刑事責任を取らないまま値上げを検討する東電への不満を爆発させた形だ。
 また「詳細を明らかにしないまま値上げの金額だけ決めるという乱暴な手続き。散々節電の協力を強いられてきた人に極めてむごい仕打ちだ」として、値上げを延期すべきだとの考えを示した。 (共同) 2012年2月13日 19時05分 東京新聞

東電値上げ「根拠の詳細開示を」…猪瀬副知事
 東京都の猪瀬直樹副知事は10日、経済産業省・資源エネルギー庁の高原一郎長官と面会し、東京電力による電気料金の値上げ方針を「容易に容認できない」として、値上げの根拠の詳細を情報開示することなどを要望した。

 神奈川、埼玉県など首都圏の自治体と作る「九都県市首脳会議」の代表として伝えたもので、同様の要望書は内閣府や内閣官房、原子力損害賠償支援機構、東電にも出した。
 要望書では、東電が値上げの理由にしている燃料費の負担増の詳細や役員報酬の実態、経営合理化策の内容を情報開示するとともに、電気事業への民間参入の促進なども求めている。
 東京電力の大株主の都は、東電の電気料金値上げについて「コスト削減の努力が十分かどうか検証できない」として異議を唱えており、猪瀬副知事は、 「情報開示が不十分のままでは値上げは受け入れられない。一律の値上げではなく、中小企業には柔軟に対応してもらいたい」と語った。 (2012年2月10日12時34分 読売新聞)

大洗水族館長が怒る…値上げ説明の東電社員に
 東京電力が4月から大口契約者の電気料金を大幅に値上げする問題で、アクアワールド茨城県大洗水族館(大洗町)の河原井忠男館長は9日、説明に訪 れた同社の担当者に「原発事故の風評被害や電力不足に加え、二重、三重の苦しみ。節電に協力してきたのに、値上げを突きつけてくるとは到底理解できない」 と怒りをぶつけた。

 同館は大小65の水槽があり、水を循環させるポンプや水温を維持するためのヒーターを24時間稼働させている。電気代は年間約1億3000万円に 上り、その大半が展示している生き物の生命維持に使われている。東電側の説明では、同館は昨年1年間の利用実績などを基に計算すると20・3%のコスト高 となり、料金の値上げ幅は年間約2700万円になる見込み。
 一方、福島第一原発事故の風評被害で、年間100万人に上る来館者は6割程度に落ち込んでいる。河原井館長は「このままでは赤字が続き、経営への 影響が大きい。東電は人件費の削減など企業努力を重ねるべきだ」と語気を強めた。同館は昨年3~8月の入場料や売店収入の減収分などとして約3億円の損賠 賠償を東電に求めている。(2012年2月10日11時27分 読売新聞)

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