マリアナ海溝に貝の大集団…生命誕生の謎に迫る
マリアナ海溝で発見されたシロウリガイ(海洋研究開発機構提供)
海上保安庁などの研究チームは、米グアム島沖にあるマリアナ海溝の海底(水深5620メートル)で、二枚貝の一種である「シロウリガイ」の大規模集団を世界で初めて発見した。
米科学アカデミー紀要(電子版)に掲載される。
一帯には地球内部のマントルを起源とする岩石が広がっており、この貝はここで発生した硫化水素を栄養源にしているとみられる。約40億年前に誕生 した原始生命も、マントル起源の物質を栄養源にしていたと考えられており、今回の発見は生命誕生の謎を探る手がかりとなりそうだ。
チームは2010年9月、有人潜水調査船「しんかい6500」を使ってマリアナ海溝を探査し、この貝の大規模集団を発見した。大きさは12~13センチで、新種とみられる。(2012年2月8日12時23分 読売新聞)
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