世界最古の洞窟壁画か…インドネシア、約4万年前 米誌ナショナルジオグラフィック
インドネシア・スラウェシ島に残る、動物などを描いた洞窟壁画。世界最古とみられる=撮影年月日不明(ロイター)
米誌ナショナルジオグラフィックは9日までに、インドネシアのスラウェシ島に残る洞窟壁画が、約4万年前に描かれた「世界最古の芸術作品」となる可能性があるとの専門家の研究結果を伝えた。
同誌によると、これまで最古の洞窟壁画とされるのはスペインのエル・カスティージョ洞窟のもの。約4万800年前に描かれたとされる赤い円や、約3万7300年前と推定される手形の絵が知られている。
オーストラリア・グリフィス大学の考古学者らが、洞窟壁面のウラン含有量に基づく年代測定法を使い、スラウェシ島の壁画を調査。その結果、同島マロス洞窟の手形は、少なくとも3万9900年前のもので、さらに古い可能性があると確認された。
同誌は、スペインやフランスなど欧州が起源とされていた洞窟壁画が、人類の祖先がアフリカを離れる段階には始まっていたと推測されるとの専門家の見方を紹介した。(共同)2014.10.10 01:07 産経ニュース
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