火星探査へ「空飛ぶ円盤」実験 ハワイ沖でNASA、着陸を想定
火星着陸に向けてNASAが開発中の減速装置。実験では下部のエンジンで上昇後、周囲にあるエアクッションを膨らませて減速する(NASA提供)
将来の火星探査で、有人宇宙船や探査機を軌道上から安全に着陸させるための減速装置「LDSD」の実験を、ハワイ沖上空で今週以降に実施すると、 米航空宇宙局(NASA)が2日発表した。直径約4.6メートルの「空飛ぶ円盤」のような形状。実験では、カウアイ島にある米海軍のミサイル施設から気球 で上空に運ばれ、ロケット噴射で高度約55キロまで上昇。円盤の上面を進行方向に向け、最大速度マッハ4で飛行した後、外周にあるエアクッションを膨らま せ、空気抵抗を利用してマッハ2.5まで減速する。最後は大型パラシュートを開いて海に着水する計画だ。
火星は大気が非常に薄く空気抵抗
が小さい。重量のある宇宙船が着陸する際にパラシュートだけでは安全に減速できないため、この装置の開発を進めた。軽量コンパクトで瞬時に膨らむエアクッ ションは、ハワイの海にも生息する愛嬌のある魚ハリセンボンに着想を得た。NASAは14日までの気象条件の良い日に飛行実験をする予定。(共同)2014.6.3 08:53 産経ニュース
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