ハッブル宇宙望遠鏡がとらえたタランチュラ星雲にある二つの星団。二つは衝突しようとしているとみられている=米航空宇宙局など提供
米航空宇宙局(NASA)は、衝突しつつあるとみられる二つの星団をハッブル宇宙望遠鏡がとらえた写真を公開した。二つはもともと一つの星団と考えられ
てきたが、星の年齢に100万年も違いがあることや、本来は球状と考えられる星団の形がゆがんでいることから、衝突の初期段階にある二つの星団と判断した。
二つの星団は、銀河系に近い小銀河・大マゼラン雲の中のタランチュラ星雲にあり、地球から17万光年離れている。NASAは「宇宙ができたばかりのころに、どのように星団が形成されたかを考える材料になる」としている。
恒星と恒星は十分離れているため、星団同士が衝突しても、星同士の衝突は起きにくいというが、重力を及ぼし合うことで星団の形は変わる可能性がある。(下司佳代子)
2012年8月21日5時49分 朝日
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