2011年4月5日火曜日

スポーツも人生も後半戦が面白い 2

スポーツも人生も後半戦が面白い 2

Retired life
 想い起せば、自由人認定の初日、まさに間髪をいれず初孫誕生の朗報が届いた。欣喜雀躍、何時間か掛けて会いに行った。しっかりした顔立ちの眩いばかりの女の子だった。素晴らしい印象的な瞬間だった!
 自由を謳歌し喜び勇んであちこち旅をした自由人1年目。張り切っていろんなことに手を出した。先ず、かねて念願だったアパルトマンを借りてのパリジャンまねごと生活体験。ローシーズンで観光客も比較的少ないパリの街を、隈なく歩きまわった。メトロを駆使して、地元民の街を隅から隅まで見て回った。お陰でフランス語をしゃべれと何度か叱られた。勿論いろんな場所のキャフェで一服した、ワインもよく飲んだ、種々のチーズも試した。自炊の日々を楽しんだ。美術館には何度も足を運んだ。マドレーヌ寺院、ベルサイユ宮殿、ブローニュの森など小説の舞台を楽しんだ。

 さらにマルセイユでは「モンテクリスト伯爵」の舞台を訪ねた。シテ島であり、クライマックスシーンの舞台となったマルセイユ港に面したホテルの正面の部屋にも泊まった。何年かぶりにストラスブールも訪ねた。かなり変わっていた。12月にも再度パリを訪れ、違う雰囲気を味わった。まだまだ話は尽きないが、ひとまずはーー。

 残念ながらわが国の世間一般では、ボケ防止に定年後も働けと云う風潮があり、逆風を感じていた。しかし、せっかく引退したらこれまでの仕事から遠ざかるというのが信条であり、そのことを実践したい強い意志を貫いた。実際、ある国の二つの大学から研究室の面倒を見てくれないかとのお誘いもあったが、敢えてきつい条件を出したら、そこまでの価値はないと見られたのか、有難いことにいつの間にか頓挫した。

 引退して真っ先に思ったのは、「根っこを張った趣味」を持ち合わせていることの大切さであろうか。さらに、いわゆる“人間力” なるものが尊ばれる。その人間力評価の条件とは何を指すのか?
 過去を引きずることは意味がない。自立と自律、何かを生み出す行動する人間、他人に依存しないで生きること、自分の才覚で生きる、自然体、その時その時の運命を受け入れる、人生を面白がる等々が大事と思った。
 もちろん自身は健康である必要がある。健康の秘訣は目的・目標をもつことだろうか。また、刺激を得る意味合いからは毎日料理することを実践し、時々旅をすることを取り入れている。
 ヒトには育てられる時期と育てる時期があると云う。後者で何かの貢献が求められているのかも知れない。
 ちょっと偉そうなことを云ったかもしれません。すみません。

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