火星探査車に酸素生成装置 NASA、有人にらみ搭載へ
*「マーズ2020」=想像図(NASA提供)=
米航空宇宙局(NASA)は2020年に打ち上げる次世代の火星探査車「マーズ2020」の概要を決定した。将来の有人探査をにらんだ初の酸素生成装置や、生命の痕跡を探す最新の観測機器を搭載する。
火星は希薄な二酸化炭素の大気で覆われており、これを分解して酸素を作る装置を搭載。飛行士の呼吸や、宇宙船が地球に帰還する際の推進薬に使えるか検証する。酸素を現地調達できれば、地球を出発するときの搭載量を大幅に削減できそうだ。
カメラや分析装置の性能は稼働中の探査車「キュリオシティー」に比べ格段に向上し、生命の手掛かりとなる有機物の発見や鉱物の観察に威力を発揮する。火星で聞こえる音もマイクで捉える。
6つの車輪を持ち、支柱の上にカメラを搭載した基本構造は現行機を踏襲。着陸方法も同じだが、危険な地形を自動で回避する仕組みを採用する。開発費は約2千億円。21年2月に火星に到着する。(草下健夫)2016.8.1
14:00 産経
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