2013年4月17日水曜日

サンショウウオ 新種発見


サンショウウオ 新種発見


 つくば市の筑波山周辺に生息するサンショウウオが新種であることを京都大学の研究チームが突き止め、科学論文誌に発表した。チームは新種を「ツクバハコネサンショウウオ」と命名。関東地方でのサンショウウオの新種発見は82年ぶりだという。

 新種を発見したのは、同大人間・環境学研究科の松井正文教授と吉川夏彦研究員(30)。新種は成体の体長が約14センチ。吉川さんによると、筑波山南側斜面から約10キロ北の燕山にいたる地域で生息を確認した。


 この地域にサンショウウオが生息することは以前から知られていたが、本州や四国の山地にかけて広く生息する「ハコネサンショウウオ」だと思われてきた。吉川さんは2005年に筑波山での調査を始めたが、体の特徴が、他の地域にいるものと微妙に違うと感じていた。

 約3年をかけて成体が生息する場所を突き止め、計16匹を捕まえて特徴を調べた。その結果を別の地域のハコネサンショウウオと比べたところ、〈1〉尾が短い〈2〉幼生は銀白色の斑紋(斑点)が多い〈3〉背中側の尾に黄色い線がくっきりある――ことが明らかになった。


 また、遺伝子解析の結果から、約280万年前に何らかの環境変化が起こってこの地域のサンショウウオが孤立状態となり、独自の進化を遂げた可能性があることもわかった。

 サンショウウオの新種は昨年、青森県で発見されている。しかし関東地方ではきわめて珍しく、1931年発見のトウキョウサンショウウオ以来。吉川さんは「国内では生息域が最も狭いサンショウウオの一つになる」と話している。
 サンショウウオに詳しい県環境政策課の早瀬長利・国定公園管理員の話「筑波山周辺は国定公園のため、無断採取禁止などにより保護されることになる。ただ、この地域だけに生息する貴重な種なので周辺の自然環境を守る意識が大事だろう」(2013年4月17日  読売新聞)

2013年4月16日火曜日

電子顕微鏡:生きたまま虫を観察


電子顕微鏡:生きたまま虫を観察 浜松医科大米誌で発表
電子顕微鏡で生きたまま撮影できたハムシ=浜松医科大提供
 
 虫の体表を特殊な膜で覆い、真空中でも生きたまま電子顕微鏡で観察する方法を開発したと、浜松医科大の針山孝彦教授(生物学)のチームが米科学アカデミー紀要(電子版)に発表した。膜は、宇宙遊泳する飛行士を守る宇宙服のような役割を果たしているといえ、生き物の自然な姿や微細な行動を解明するのに役立ちそうだ。

 電子顕微鏡は高倍率で観察できるのが魅力だが、真空の状態にする必要がある。真空中では水分が蒸発するため、生き物は死んだ状態でしか見ることができなかった。
 チームは、ハエなどの幼虫などが電子顕微鏡下 で動いているのを発見。顕微鏡の出す電子線が、体表から分泌される物質に当たると、厚さ50〜100ナノメートル(ナノは10億分の1)の膜ができて、水 分の蒸発を防いでいることが分かった。また、この物質に似た薬品をハムシなどに塗り、生きたまま観察することにも成功した。
 チームはこの膜を「ナノスーツ」と命名。針山教授は「電子線は自然界にも降り注いでいる。生き延びるために、この仕組みが備わったのではないか」と話す。【斎藤有香】毎日新聞 2013年04月16日 11時22分

2013年4月13日土曜日

ヒッグス粒子:複合粒子の可能性


ヒッグス粒子:複合粒子の可能性 名古屋大など実験
 質量を生み出す起源とされる「ヒッグス粒子」は、複数の未知の粒子が結合した「複合粒子」である可能性が、名古屋大素粒子宇宙起源研究機構を中心とするグループによるコンピューター計算実験で分かった。ヒッグス粒子は物質の最小単位である「素粒子」とされているが、グループの仮説が正しければ、素粒子ではなくなる。英エディンバラ大のヒッグスセンターで24日、発表する。
 グループは、ノーベル物理学賞受賞者の益川敏英特別教授、山脇幸一特任教授、青木保道准教授ら10人。
 山脇特任教授によると、グループは、ヒッグス粒子が「複合粒子」という仮説を立てた。未知の粒子2種類が存在するとの前提のもと、スーパーコンピューターで計算上、この2粒子を結合させ、ヒッグス粒子と同じ性質を持つ粒子を組み立てることを試みた。
 2年間の計算実験の結果、質量などがヒッグスの性質に近い粒子を組み立てることに成功したという。グループはさらにデータを収集し、近く正式な論文を発表する。
 山脇特任教授は「かつては原子が最小単位だと考えられていたが、もっとも小さな電子や陽子、さらに素粒子が発見されたのと同じように、未知の世界につながるかもしれない」と話している。【花岡洋二】毎日新聞 2013年04月13日 13時10分)

エジプト:最古の港の跡を発見


エジプト:最古の港の跡を発見 クフ王時代のパピルスも
エジプト最古の港の跡で発見されたパピルス=AP共同

 エジプトのアリ文化財担当国務相は11日、大ピラミッドの建造で有名なクフ王(在位・紀元前2589〜同2566年)の時代に使われた港の跡を発見したと明らかにした。エジプトで見つかった港としては最古のものとしている。
 アリ氏は、現地でクフ王時代の日常生活の詳細が記されたパピルス40巻も発見されたと発表。この港での月々の労働者数なども記録されており、重要な史料という。
 港の跡はエジプトとフランスの合同チームが調査、北東部スエズの南方約180キロの紅海沿岸で見つかった。港は商業用で、銅などをシナイ半島から運び出すのに使われていたとみられる。(共同)毎日新聞 2013年04月12日 15時52分

2013年4月11日木曜日

小惑星を袋で捕獲


小惑星を袋で捕獲、移動させる計画…NASA
小惑星の捕獲調査のイメージ図。探査機(左)が小惑星を袋に取り込んで地球の近くまで移動。有人宇宙船(右)が探査機にドッキングして、小惑星の一部を砕いて地球に持ち帰る(NASA提供)
 
 【ワシントン=中島達雄】米航空宇宙局(NASA)は10日、小惑星を丸ごと捕獲して、地球や月の近くまで移動させ、宇宙飛行士が破片を地球に持ち帰る計画を発表した。
 2017年ごろに捕獲用の無人宇宙船を打ち上げ、破片採取は21年ごろを目指す。10年に日本の探査機「はやぶさ」が小惑星イトカワの微粒子を地球に持ち帰ったが、小惑星丸ごとの捕獲や移動は、世界初の試みだ。
 捕獲と移動は無人船が担当。2年かけて小惑星の近くまで飛行し、軟らかい素材の大きな袋を広げて、小惑星全体を包む。月の近くまで運んだ後、有人宇宙船がドッキングし、飛行士の船外活動で、小惑星の探査や破片採取を行う。地球に衝突しそうな小惑星の軌道を変える技術や宇宙資源の開発にもつながる。(2013年4月11日14時19分  読売新聞)

2013年4月9日火曜日

羽根も可動部もない風力発電


羽根も可動部もない風力発電「Ewicon」 仕組みは…
 オランダのデルフト工科大学が開発している、羽根がなく動く部品もない風力発電システム「Ewicon」。荷電粒子を風で電界の反対方向へ移動させることで発電するものだ。
 風力タービンの大半は、風のもつ運動エネルギーを羽根を回す機械的エネルギーに変え、その羽根の回転で電気エネルギーを生み出すことで発電する。これに対してオランダのデルフト工科大学で開発されている「Ewicon」は、風力エネルギーから直接電気エネルギーを生み出すことができる。Ewiconとは静電風力エネルギー変換器(Electrostatic WInd Energy CONverter)を略したものだ。

 この方式では、荷電粒子を風で電界の反対方向へ移動させることで発電が可能になる。装置は絶縁管が約40列並ぶ、巨大なテニスラケットのような鉄のフレームで構成されている。それぞれの管には複数の電極とノズルがあり、ここから、プラスに帯電した水を空気中に放つ。このプロセスは「エレクトロ・スプレー」と名付けられている。
 プラスに帯電した粒子は普通なら陰極に向けて移動する。しかし、風によって陰極から離れる方向へと粒子を押させるならば、ちょうど重力に抗して岩を山の上まで押すのと似たかたちで、電気的な位置エネルギーが増加する。こうして増加したエネルギーを集めるわけだ。このシステムで生み出されるエネルギーの量は、荷電粒子を噴霧するコーンの数と風の流量に左右される。

 システム全体には、バッテリー、インバーター、高電圧直流送電、ポンプ、および帯電システムが含まれる。すべてのコンポーネントは、セラミック絶縁体で支えられた金属板の上に置かれている。この絶縁された金属板がコンデンサーの役割を果たし、帯電した水滴を放出することで電気を蓄える。
 研究チームはこれまでのところEwiconの小さな機能プロトタイプを数基しか作成していないが、大規模モデルをつくるための資金探しを行っている。小型モデルのひとつは、デルフト工科大学の理工学部建物の前に設置されている。2013.4.9 06:24 産経ニュース

2013年4月5日金曜日

夢、脳活動で推定


「女性」の夢みた?あなたの夢、脳活動で推定
 人が睡眠中にどんな夢を見たのかを、脳活動のパターンから推定することに成功したと、国際電気通信基礎技術研究所(京都府)が発表した。
 人はなぜ夢を見るのかなど、なぞの解明につながる可能性があるという。4日の米科学誌サイエンス電子版に掲載される。

 実験では、男性3人を寝入って間もなく起こすことを200回以上繰り返し、見た夢の内容と脳の活動(血流の変化)を記録した。夢によく出る内容と して「女性」や「道」など計60項目を選定。例えば、夢を見ている時の脳活動パターンの中に、「女性」の映像を見た時と同じパターンがあれば、「女性」が 出た夢だと判定し、正しいかどうかを確認した。
 その結果、60項目のうち「女性」「文字」「本」など15項目については、7割以上の確率で、夢に出てきたかどうか当てることができた。夢を見ている時は、画像を見ているのと同じように脳が活動していると、研究チームではみている。(2013年4月5日07時44分  読売新聞)

2013年4月4日木曜日

暗黒物質の証拠発見か


暗黒物質の証拠発見か、宇宙の謎解明に前進 国際チーム
国際宇宙ステーションに設置された「アルファ磁気分光器」(手前右のAMSと書かれた円筒形の装置)(NASA提供)

 宇宙のどこにでも存在するとされながら見つかっていない「暗黒物質」を追い求めている欧州合同原子核研究所(CERN)などの国際チームが、日本時間4日未明「暗黒物質が原因だとしてもおかしくない現象を観測した」と発表した。
 国際宇宙ステーションを使った高い精度の観測で、宇宙最大の謎の証拠を発見した可能性がある。

 本来なら宇宙空間に極めて数が少ない「陽電子」を、理論の想定を上回って観測したのが根拠。ただチームは、ほかの天体が原因である可能性も否定しきれないとして、データを解析して見極める。
 研究代表者でノーベル物理学賞受賞者のサミュエル・ティン米マサチューセッツ工科大教授が、スイス・ジュネーブの会合で発表。「暗黒物質からの信号かどうか、今後の研究で分かるだろう」と述べた。2013.4.4 01:04 産経ニュース

2013年4月3日水曜日

ピラミッドに登り撮影


写真特集:ロシア人写真家がピラミッドに登り撮影
2013.03.30 Sat posted at 13:40 JST CNN



運賃を体重で決める


運賃を体重で決める方式、サモア航空が導入 世界初
 (CNN) 南太平洋の島国サモアの小さな航空会社が、乗客の体重によって運賃を決める方式を採用したことが3日までに分かった。「航空運賃の公平性を期す」というのが導入の理由。体重別の運賃体系を定めた航空会社は世界で初めてだという。

この運賃体系はサモア航空が昨年11月から導入している。クリス・ラングトン最高経営責任者(CEO)は「すべての乗客が同じ体形ではないことを考慮しなければならない」と話す。
 同航空はウェブサイトにも「運賃は体重と荷物によって決まります」と明記。ネットで予約する場合はおおよその体重と荷物の重さを入力し、その数値に基づいて運賃を前払いする。空港では改めて、体重と荷物の重さが測定される。

サモア航空が運航しているのは、客席数10席の2便と4席の1便の計3便のみ。現在はサモアと米領サモア、トンガ、ニウエや周辺の島国を結ぶ便を運航している。

ラングトン氏によると、年内にはエアバスA320―200型機を導入し、オーストラリア、ニュージーランド、フィジーなどへの国際便にも進出する予定だが、体重別運賃はこうした便にも適用する方針だという。 
 「業界はすべてを無理やり1つの型に当てはめようとして、多くの人が空の旅で不快な思いをしていることを考慮してこなかった」とラングトン氏は言 う。子どもがいる場合、座席ごとの運賃よりも体重別運賃の方が安く上がることもあるため、この運賃体系は家族連れには歓迎されているという。
 体重別の航空運賃をめぐっては、ノルウェーの経済学者が導入を推奨する論文を発表する一方で、乗客に「肥満税」を課すものだとして批判する声もある。

米国では一部の大手航空会社が、1つの座席に収まり切らない乗客に対し、2座席分の運賃を請求する制度を導入している。2013.04.03 Wed posted at 09:56 JST