2012年11月22日木曜日

4年絶食中の深海生物


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絶食中のダイオウグソクムシ(三重県鳥羽市の鳥羽水族館で)
 三重県鳥羽市の鳥羽水族館で、飼育しているダンゴムシの仲間「ダイオウグソクムシ」が311か月間、餌を食べず、担当者をやきもきさせている。
 ダイオウグソクムシは深海の砂泥地に生息する海生甲殻類。魚などの死骸を食べる。同水族館ではこれまで計5個体を飼育したが、生存しているのは、20079月に入った「No.1」(体長29センチ)と、今年7月に入った「No.5」(同25センチ)の2個体。餌は月に1度、水槽に入れているが、No.1091月に約50グラムのアジを食べて以来、絶食状態になり、今月10日にもサンマを与えたが、食べなかった。No.5はこの時、サンマをかじったという。
 No.1は、照明を絞った水槽でほとんど動かず、体重は現在1028グラムで、飼育開始時より12グラム減っていた。

 *ダイオウグソクムシ=節足動物門等脚目スナホリムシ科の海生甲殻類。メキシコ湾やインド洋の水深200~1000メートルの海底にすむ。和名のグソク(具足)はヨロイ、カブトを指す言葉で、背中は十数枚の頑丈な甲羅で覆われている。ダンゴムシやフナムシなどの等脚目としては世界最大で、最大45センチほどになる。生態は知られていない部分が多い。(2012年11月20日14時31分  読売新聞)

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