卑弥呼眠る?箸墓古墳、3次元航空
箸墓古墳の詳細な形状が判明した立体地図=奈良県立橿原考古学研究所、アジア航測提供)
邪馬台国の女王・卑弥呼の墓との説もある奈良県桜井市の箸墓(はしはか)古墳(3世紀後半、全長約280メートル)について、県立橿原考古学研究所(同県橿原市)と測量会社「アジア航測」(東京)は5日、3次元航空レーザー計測システムを使って作製した精密な立体地図を発表した。
同古墳は最初の大型前方後円墳とされ、全国にある古墳の成立過程の解明につながると期待される。
地表にヘリコプターからレーザー光を当てて計測。後円部は5段、前方部は3段に築造され、後円部頂上にある円丘の周囲に、環状の高まりがあること
が初めて確認された。陵墓として宮内庁が管理、詳しい調査がこれまで行われていなかった。同研究所の菅谷文則所長は「日本国家の起源を解明する鍵となる古 墳の形状が明確になったことは重要な成果だ」と話している。(2012年6月6日08時01分 読売新聞)
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