2014年1月23日木曜日

零下196度で生きるヒル



零下196度で生きるヒル 凍結、解凍に耐える 仕組みは謎

零下196度でも生きるヌマエラビル。上部に口がある。体の横側に枝状の突起があるのが特徴(プロスワン提供)
 ほとんどの生物が死ぬ零下196度の液体窒素に入れて凍結した後でも生きているヒルを発見したと、東京海洋大の鈴木徹教授(食品冷凍学)らのチー ムが22日付の米科学誌電子版に発表した。このヒルは、本州の川などに生息するクサガメに寄生する体長約1センチの「ヌマエラビル」。チームが研究用に冷 凍保管していたクサガメを解凍したところ、寄生していたヒルが動きだしたのをきっかけに詳しく調べた。
 その結果、液体窒素に24時間漬けて体内の水分を凍らせても解凍すると生きていた。ヒルの成体だけでなく、ふ化直後の幼体や卵も生き残った。同じ実験をした他の5種類のヒルは全て死んだ。
  零下90度の凍結には最長32カ月耐えることも確認。零下100度の凍結と解凍を繰り返しても、最大12回まで生き残った。どのような仕組みで凍結に耐え ているかは全く不明。極低温でも死なないことが知られるクマムシは凍結から体を守る糖を体内に蓄積するが、ヒルの体にそのような物質は見つからなかった。2014.1.23 12:12 産経ニュース

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