昆虫ヒントに複眼カメラ 米チーム
小さな目が無数に集まる昆虫などの「複眼」をヒントに、盛り上がった半球にたくさんのレンズを並べて画像を撮影できるセンサーを米イリノイ大などのチームが開発した。英科学誌ネイチャーに発表した。
デジタルカメラに使うと、トンボやアリと同等の視野である160度の範囲の超広角撮影が可能。カメラからの距離が違う2つの物体にも同時にピントが合うため、チームは「監視装置や小型の内視鏡などに利用できるのでは」としている。
チームは弾力性のある樹脂製シートに、半径0.4ミリの小さなレンズを180個並べ、光を検出する「光ダイオード」という素子を貼り合わせて、半径7ミリの半球形に加工した。
撮影時には、それぞれのレンズを通じて検出した光の信号をコンピューターで重ね、一つの画像を作成する。平らなセンサーを用いる通常のデジタルカメラに比べて、画像の周辺部のゆがみが少ない利点もあるという。2013.5.20 08:41 産経ニュース
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