2008年10月25日土曜日

ジョン万次郎

 いささか旧聞になるが、かつて海外の空港で団体旅行に出くわしたとき、面白い話を聞いた。ツアコンさんが、おばちゃん軍団に言い含めていた。入国審査のときは『○○ホテル、「斉藤寝具店です」』と言えばいいんですよ~! → もちろん「Sightseeing 10 days」の日本語版である。
 「目からうろこ」なかなかうまいことを考えるな~と感心した。2-30年前のことだと思う。

 この流れでいえば、ジョン万次郎の「ほったいもいじるな」What time is it now? がよく知られている。
 さらに探してみるとこんなのが出てきた。

 藁(わら)→ water、さんれぃ→ Sunday、にゅうよぅ→ New York
 ナイ → night,モヲネン → morning,イヴネン → evening,ウィンダ → winter,コヲル → cold,ウヱシツ → west,ゲイ → gate,ペエン → pen,ネ → net 

 また、ジョン万次郎の発音に考察を加えている以下も大変興味深い。

 万次郎の英語発音ですぐに目につくのは、語尾のt,d,gが欠落していることである。night, gate, netなどの語尾のt。coldのd、morning, eveningのgなど。語尾の破裂音が消えているのが特徴である。

 もう一つ気がつくことは、iの発音。日本のローマ字教育では、iは「イ」だと教えてしまう。それが日本人の会話下手の大きな一因ではないかと思う。
 万次郎の表記では、モーニングではなく「モヲネン」、イヴニングでなく「イヴネン」となっている。この「ネ」という音をあまりはっきり「ネ」と発音すれば、やはり英語らしくないと感じるかもしれないが、「ニ」とはっきり発音するのとどちらがいいかというと、私は「ネ」の方がいいと思う。( http://homepage1.nifty.com/monet2/English/manjiro1.html より抜粋)

 なんと言っても耳から覚える発音は強い。初めてアメリカに行ったときを思い出す。日本人は文章で書かせればそこそこ書くのに(当時アメリカ人の大学生がまともな文章を書けないことが問題となっていた)、なんでしゃべれないんだ、不思議だ!赤ん坊だって文字を覚える前にしゃべりだすのにーーとか何とか言われたものだ。もっとも「いまどきの若い者」は方言なみに自然体らしいから頼もしい。

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