2008年10月21日火曜日

社会貢献到達目標

 
 以下は約1年前(2007.11記)に書いたものです埋もれたままになっています。9月25日版「手前勝手?当たり前のこと?」とリンクします。
 最近のニューズウイーク日本語版に「塗り変わる世界大学マップ」なる特集記事が出ていましたので、思い出してここにご披露します。極め付きのローカル版ですがご容赦願います。



 本学薬学部の発展的存続を前提としたとき、社会貢献と宣伝・認知度拡大は表裏一体をなすものと言えよう。換言すれば、対象別に捉えたとき上記目標達成のためのアプローチ・具体策が異なるに過ぎない。すなわち、高校生・受験生とその保護者および高校関係教育者には、直接的にいかにして本学部の特徴づけを行い、「売り」は何かを喧伝することになろう。

 一般地域市民に対しては、最新知識の獲得の場(朝カル的存在)、ブレインストーミングを行うことによって、地域との一体感の醸成、本学の存在に起因する住民の誇りの誘発、結果としてのSP等での協力者の確保、学生、大学を育てる意識としての援助者・味方の養成等が到達目標の例であろう。 
 全国区レベルでの社会貢献には、大学関係者(研究者、教官、学生、院生、薬剤師、卒業生)や国民、国家及び地方行政を対象とした活動が求められるが、本稿では詳細は言及しない。 

 以下いくつかの考慮事項を提案したい。対象別による項目分けはボーダー設定が困難なことやオーバーラップがあるので控える。

「特徴づけ、売り」
 項目を列挙するにとどめるが、これは早急に、かつ継続的に考慮すべき決定的重要課題に属する。

 学部 ―― 薬剤師国家試験高合格率(どの大学でもやってる)、教育内容(全人教育と専門教育、臨床教育)、出張講義・体験授業(逆効果?にならぬような事前対策が必要か)、授業料(教育内容次第では高くても厭わない場合もあろう)  
  
 出口別 ―― 就職先別の教育対応(薬局薬剤師、病院薬剤師、治験、行政、国家、地方、企業、創薬、開発、MR、国連、海外) 

 英才教育 ―― 特徴づけに当たっては極め付きの重要課題のひとつと位置づけられる。すなわち、上記各分野別に本人の希望と能力(毎年何人かは磨けば光る人材がいることを実感しており、これまでのところ教育する側の責任として、個々に十分な対応をしきれていないもどかしさが否めない)を加味して、英才教育を施し大きな社会貢献を可能とする人材育成を行う。
 結果が出るまでに5年10年と長期的視野で見なければならぬが、たとえ少数であっても、各分野において大きな影響力を発揮しうる秀でたリーダー人材を養成・輩出することで、大学の認知度、重要度に与える影響は極めて大きいものが期待される。それによって入学から卒業の良い循環が生まれ、より活性化する。

 国際性 ―― 一部の大学(文科系?)で希望学生が殺到している現実に伺えるように、いわゆる国際性をキーとすることに対する需要がある。現教員を最大限活用しながら英語で教育するセクションを立ち上げ、学生入学条件に新たに一定のTOEIC点数を求める措置をとる。
 また、海外からの学生を受け入れ、世界に通用するコスモポリタン人材育成を掲げる。これは教官にも良い影響、刺激を与えることが期待でき、学生、教官両面に優れた人材確保を可能(英才教育と大学院のあり方にもリンクする)とするであろう。

 大学院 ―― 臨床系の大学院では日本の薬剤師免許は言うに及ばず、世界薬剤師ライセンス取得可能コース(アメリカコース、カナダコース、アジアコース、欧米コース等)を新設する。
 少数ではあるが在籍中の学生にも海外で薬剤師として活躍・貢献したい希望を持つ学生が見受けられるので、将来的に希望者の増加が予測される。さらに、外国人院生学生受け入れを積極的に推進する。 

 研究 ―― 本項目も大学を特徴づける大変重要な課題であり、その影響力は広域におよぶと言える。基礎系大学院においては、科研費等外部資金獲得、博士研究員経費獲得等を奨励し、質の高い研究の推進と人材育成に邁進する。
 例えば、大学として「統合研究創薬センター」のような組織を立ち上げ、3学部が一致協力していくつかのテーマについて時限で集中的に創薬研究を行い、シーズ、リード化合物創製を目指す。この過程で生まれる知的財産権問題は、私大協?が運営するTLO組織で責任を持って迅速に対応する。 

 その他 ―― マスコミの活用、タレント性のある特任教授の採用、違う発想を大事にする環境つくり、皆が同じことをやる必要はない、種々の分野でアイディアを募る、責任持たす、(飲み食い減らし)労働に対する対価 


 上記実現に関わる経費関連問題は学長、理事長のマターである。

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