2015年10月15日木曜日

8万年以上前、ホモ・サピエンス

8万年以上前、中国南部に?=ホモ・サピエンス、歯の化石発見
*中国湖南省の洞窟内部(写真右)と8万年以上前と推定されるホモ・サピエンスの歯の化石(中国科学院提供)
 中国南部・湖南省の洞窟から12万~8万年前と推定される現生人類(ホモ・サピエンス)の歯の化石を多数発見したと、中国科学院古脊椎動物古人類研究所や英ロンドン大などの国際研究チームが14日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。
 ホモ・サピエンスは約20万年前にアフリカ東部に出現し、約10万年前ごろから中東などに進出し始めたと考えられている。従来の推定より早く中国南部まで進出していた可能性が高いという。

 研究チームによると、欧州やアジアではこれまで、ホモ・サピエンスと確実に分かる化石が約4万5000年前までしか見つかっていない。ユーラシア大陸の寒冷な北部へ向かうより、温暖な南部を東へ進む方が容易だったと考えられるほか、寒冷な北部では既にネアンデルタール人が繁栄しており、北上を妨げられた可能性もある。(2015/10/15-06:55)時事

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