ES細胞で拒絶反応抑制、移植時の免疫抑制役に
ES細胞(胚性幹細胞)を免疫のブレーキ役の細胞に変化させて、移植時の免疫拒絶反応を抑えることに成功したと、北海道大学の清野研一郎教授(免疫生物学)らが明らかにした。
同じES細胞から作られた細胞に対する免疫反応だけを抑えることが原理的に可能で、再生医療の実用化に役立つと期待される。米ボストンで12日から始まる国際幹細胞学会で発表する。
臓器移植では、拒絶反応を抑えるために免疫抑制剤を使うが、免疫機能全体が低下するため、感染症などにかかりやすくなる問題がある。清野教授は、 体内に侵入した異物を食べる免疫細胞の一つ「マクロファージ」の機能にブレーキをかける働きを持つ細胞を、マウスのES細胞から作製。放射線で増殖できな いようにしたうえで注射しておくと、同じES細胞を移植しても拒絶反応が抑えられ、実験した7匹全てでES細胞は生きたままだった。(2013年6月3日19時36分 読売新聞)
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