暗黒物質の証拠発見か、宇宙の謎解明に前進 国際チーム
国際宇宙ステーションに設置された「アルファ磁気分光器」(手前右のAMSと書かれた円筒形の装置)(NASA提供)
宇宙のどこにでも存在するとされながら見つかっていない「暗黒物質」を追い求めている欧州合同原子核研究所(CERN)などの国際チームが、日本時間4日未明「暗黒物質が原因だとしてもおかしくない現象を観測した」と発表した。
国際宇宙ステーションを使った高い精度の観測で、宇宙最大の謎の証拠を発見した可能性がある。
本来なら宇宙空間に極めて数が少ない「陽電子」を、理論の想定を上回って観測したのが根拠。ただチームは、ほかの天体が原因である可能性も否定しきれないとして、データを解析して見極める。
研究代表者でノーベル物理学賞受賞者のサミュエル・ティン米マサチューセッツ工科大教授が、スイス・ジュネーブの会合で発表。「暗黒物質からの信号かどうか、今後の研究で分かるだろう」と述べた。2013.4.4
01:04 産経ニュース
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