2008年6月28日土曜日

6年前に書いたものです (2/4)


6年前に同窓会誌用に書いたものです。少し長文ですので4回に分けて紹介します。2回目です。ご笑覧頂ければ有り難く存じます。コメント頂ければなお感謝です。


時の過ぎ行くままに! (2/4) 

日々のマスコミ報道からも窺えるように(必ずしも実態を正確に伝えているとは云い難い部分もありそうだが)、プロ・アマを問わず世界に通じるスポーツ選手も多くなり、世界中で素晴らしい活躍をしている。 

何でもいいから自分の得意技を駆使して良い仕事をしてくれ、これからの人たち!元気を出してくれニッポン!と一人吼えている――と言うのも、いわゆる途上国と目される国を訪れると特にそうなのだが、世辞にも研究教育環境が良いとは言えないにも関わらず、大学院生や若者の熱意、覇気が並大抵ではないことに強い印象を覚える。40年前の日本の状況を彷彿とさせるが、彼らには希望としっかりした目標と、明るい未来への期待があるので、時としてその溌剌さは眩しく、積極性にたじろぐ程だ。

ひとたび海を越えれば、ワタクシは日の丸背負って愛国者に変貌する。われらがニッポン人はもともと殺生を好まぬ仏教の精神が流れているはず、そのわが国が戦争の片棒を担ぐなんてのは戴けない、もっと賢い方法を使う方が良いんじゃないの?

こういう伸び盛りの国々に幾ばくかの税金を投入し、タイムリーに教育研究支援をすれば、未来永劫強い味方となる親日家を増やし、対費用効果は抜群、ひいては国家戦略にも良いのにと報告書には常に書いている(折角のスバラシイ意見が日の目を見ない体制も問題だ)。

いつの世も心の時代、時として単純明快な思考が効果的な場合も多い。CD機と揶揄されぬよう、木目細かい地道な現場主義の積み重ねによって、将来を見据えた戦略を大事にすべきではないの?「ガイムショウは何をしてるの、自分の仕事してくれない?」と文句のひとつも言いたくなるのはボクだけではなかろう。あまつさえ、ついつい嫌でもわが国のパラサイトシングルやら、フリーターシンドロームとも対比してしまうのであります。

しかしながら実際のところ、衆知のごとくニッポンには、誇りうるかけがえのない固有の文化や伝統芸術が沢山ある、多くの人が好むヨーロッパ印象派絵画へ与えた影響も大と言う。さらに継続的にもっと強化すべき大変優れた科学技術の基盤がある、基礎・応用両面にわたる素晴らしい独創性が証明されている。外に出るたびに、それらを学ぼう大切にしよう、そして、永田町と霞ヶ関の住人は世界に通じる人材であって欲しいし、血税をもっと相手国民の心に響くよう上手に使い、自国民・自国の利益を最優先して欲しい――という思いを強くする。


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