2015年9月15日火曜日

アルツハイマー患者に朗報か

アルツハイマー患者に朗報か、実験薬が効果示す 米研究
*アルツハイマー病患者を対象にした新たな臨床試験が行われた
(CNN) 米ジョージタウン大学などの研究チームがこのほど、アルツハイマー病患者を対象とした臨床試験で、抗酸化物質のレスベラトロールを凝縮した実験薬について、病状の進行を遅らせる可能性を示す結果が出たとの論文を学会誌に発表した。レスベラトロールはブドウやチョコレート、赤ワインなどに含まれることで知られる。同物質を凝縮した実験薬がアルツハイマー患者に用いられるのは初めて。
今回の臨床試験は、高濃度のレスベラトロールを凝縮した実験薬の安全性と効果を検証する目的で全米21の医療機関の研究者が実施。アルツハイマー病の患者119人に、赤ワインのボトル1000本分に匹敵する量のレスベラトロールを含む実験薬と、偽薬を服用してもらった。
その結果、1年間にわたって実験薬を1日4錠服用した患者は、偽薬を服用した患者に比べて、髄液に含まれるアミロイドベータタンパク質の値が高くなることが分かった。
アルツハイマー病の患者は脳内にアミロイドベータタンパク質が蓄積する一方で、脳以外の部位では同タンパク質の値が低下する。今回の結果は、このバランスを変えさせて、脳に蓄積した同タンパク質を体内に循環させる作用がレスベラトロールにある可能性をうかがわせている。

一方、やや懸念すべき結果として、実験薬を服用した患者は体重が1年間で約0.9キロ減ったのに対し、偽薬を服用した患者は約0.45キロ増えた。
また、レスベラトロールを服用した患者の脳内のアミロイドベータタンパク質の値が低下したかどうか、認知機能の低下を抑える効果があったかどうかについては判断できなかった。ただ、歯磨きなどの日常行動を忘れずに行う能力がやや改善するなど、認知力の向上をうかがわせる兆候も見られたという。
研究チームは今回の実験で有望な結果が出たと判断し、規模を拡大して次の段階となる第3相の臨床試験を早ければ1年以内に開始する意向。
今後の試験でレスベラトロール薬の効果が確認されれば、現在使われている医薬品や食事療法、運動療法、社会療法などと組み合わせ、アルツハイマー病の急激な進行を遅らせる一助になるかもしれないと研究チームは期待を寄せている。研究結果は11日刊行の神経学会誌に発表された。2015.09.14 Mon posted at 14:52 JST

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