膀胱にたまる尿の量を体内時計が調節していることを、京都大の小川修教授らがマウスの実験で突き止めた。
体内時計を制御する「時計遺伝子」が、膀胱の筋肉を収縮しやすくするたんぱく質の量を睡眠中は減らすことで排尿を抑えていた。夜尿症の治療薬開発につながる成果で、科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに発表した。
睡眠中は腎臓が作る尿の量が減るとともに、膀胱にためることのできる尿の量も増えるため、長時間排尿せずに済むらしい。
時計遺伝子の働きで、活動中はこのたんぱく質の量が増えるため、マウスは少しずつ頻繁に排尿する。マウスの時計遺伝子を働かなくすると、排尿に昼
夜の区別がなくなった。グループの兼松明弘・兵庫医科大准教授は「膀胱の筋肉を収縮しやすくするたんぱく質の量を制御する物質が見つかれば、子どもの夜尿 症や高齢者の夜間頻尿の治療薬につながる」と話す。(2012年5月5日10時44分 読売新聞)
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