1万年以上前のマンモス、ヒトが解体処理か 死骸に痕跡
(CNN) 1万年以上前のシベリアに生息していたマンモスの死骸に、ヒトが解体処理したとみられる痕跡が残っていた。英BBCが伝えた。
死骸は2~3歳のマンモスのものとみられ、シベリアの低温のため、体の柔軟な組織を保った状態で保存されていた。ライオンなどの肉食動物に襲われた痕跡があ るほか、体内の臓器、脊椎骨、肋骨と周辺の筋肉などの主要部位と脚の上部の肉はヒトの手で取り去られたとみられる。しかしそれ以外の部位は手付かずのまま 残っていた。
この調査には、BBCとドキュメンタリー放送局のディスカバリーチャンネルが番組制作のために資金提供した。ミシガン大学古 生物博物館のダニエル・フィッシャー館長はディスカバリーに対し、「ヒトが関与した痕跡の残るマンモスの死骸が比較的完全な状態で見つかったのはこれが初 めて」と話している。
調査にかかわったカナダ・マニトバ大学のケビン・キャンベル氏は、今回の発見がマンモスのクローン作成に結びつくかもしれないと期待を寄せる。ただし専門家は、絶滅したマンモスをクローンで復活させるまでには数年から数十年かかるとの見通しを示している。 CNN 2012.04.06 Fri posted at: 14:37 JST
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