2017年10月18日水曜日

月の地下に巨大な空洞

月の地下に巨大な空洞 長さ50キロ、月探査基地に
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は18日、月の地下に全長約50キロにわたって延びる巨大な空洞があることが日本の月観測衛星「かぐや」の観測データから分かったと、発表した。過去の大規模な火山活動によってできたとみられる。
*月の表側の「マリウス丘」にある直径約50メートルの縦穴。月観測衛星かぐやが撮影した(JAXA提供)
 この空洞を将来の月での探査で基地として利用できれば、放射線や激しい温度変化などの影響を和らげることができるとしている。

 空洞があるのは、月の表側にある「マリウス丘」と呼ばれる場所の地下。かぐやが撮影した画像で直径と深さが約50メートルの縦穴が見つかり、電波を使って地下の構造をさらに調べた。その結果、細長い空洞が延びていることが分かった。(共同)20171018 1310分 東京

2017年10月17日火曜日

中性子星の衝突、重力波で初観測

中性子星の衝突、重力波で初観測 光と重元素も放出
(CNN) 米国などの研究チームは16日、地球から1億3000万光年離れた銀河で、2つの「中性子星」が衝突する現象が初めて観測されたと発表した。衝突の結果、重力波と呼ばれる波と、ガンマ線バーストと呼ばれる光が放出されたほか、「キロノバ」という爆発現象によって金やプラチナや鉛などの重元素が宇宙に拡散した。宇宙で1つの根源から重力波と電磁波の2つの波が放出される現象を観測したのは今回が初めてで、天文学の新時代につながる未曽有の発見と位置付けている。
*「キロノバ」という爆発現象により、金やプラチナなどの重元素が宇宙に拡散するという
今回の中性子星の衝突では、重力波に加えて光が放出され、新しい方法で重力波を研究することが可能になった。信号は100秒間持続したことから、詳しいデータを解析でき、光と重力波が同じ速度で伝わることも分かった。LIGOの研究者は、過去の重力波の観測を窓のない部屋の中で雷の音を聞くような状態にたとえ、この状態では雷の音しか聞こえなかったのに対し、今回は窓のある部屋で雷を体験しているような状態だと説明。

研究チームはカリフォルニア大学のサンタクルーズ天文台とカーネギー天文台の共同研究を通じ、衝突直前と衝突中、衝突後のデータを収集して詳しい調査を実施。その結果、中性子星の衝突によってガンマ線バーストが起きることや、天体の衝突によって重元素が生成されることが確認された。さらに、衝突する際の中性子星の状態を観測でき、重力波と光が同時に放出されることも分かった。「この1回の出来事で、そうした問題が全て解決され、全ての謎がまとめて解き明かされた」(カーネギー天文台のトニー・パイロ氏)
中性子星は、超新星爆発(スーパーノバ)の後に残る宇宙で最も小型の天体で、直径は米シカゴやアトランタの面積ほどしかない。しかし密度は異常に高く、太陽の密度を上回る。太陽をシカゴの面積ほどの大きさに圧縮したような天体同士がぶつかれば、「放出されるエネルギー量は、太陽が一生涯で放出するエネルギー量を超す。今回はそれが、わずか数十秒の間に放出された」とパイロ氏は解説する。

今後は、衝突した2つの中性子星がブラックホールを形成するのか、それとも大型の中性子星になるのかを見極めたい意向。研究チームは最新の研究から、ブラックホールになる説に傾いているという。2017.10.17 Tue posted at 12:00 JST

2017年10月14日土曜日

コーヒー?実はニンニク

コーヒー?実はニンニク 味もそっくり「世界初」 
 見た目も味もコーヒーだけど、原料は100%青森県産のニンニク。同県南部町の下平米紀智さん(74)が開発した「ニンニクコーヒー」が今年1月の発売以来、話題だ。下平さんは「おそらく世界初だろう。カフェインが含まれていないので、夜にコーヒーを飲みたい人や妊婦さんに飲んでほしい」と話す。 喫茶店経営を引退後に「広く知ってもらいたい」と商品化を目指して研究を重ねた。焼き方や温度を調整し、試行錯誤の末に納得のいく「コーヒー」が出来上がったのは約5年前。電気炉で外皮が真っ黒になるまで焼き、低温で深部をあめ色に。粗熱をとって粉々にしたニンニクをドリップする。(共同)20171014 1738分 東京