南極を覆う氷床の下に世界最大級の火山 調査員「予想外の発見」
南極を覆う氷床の2km下に世界最大級の火山地域があることが明らかになった
南極を覆う氷床の2km下に世界最大級の火山地域があることを、スコットランド・エジンバラ大学の研究者らが明らかにしました。
南極を覆う氷床は分厚く、火山の存在を直接的に確認することはできません。そこで、研究者らはレーダイメージングを使って火山の仰角モデルをデジタルで作成。確認された起伏が火山であるかどうかを調べるために、高さと幅の比率に基準を設け、さまざまな角度からデジタルモデルを確認して判別を行いました。
「West
Antarctic Rift System」と名付けられた地域から178個の円錐状の構造を発見。そのうち138個が火山だと結論づけました。発見された火山は100mから3850mの高さで、138個のうち91個はこれまでに確認されていなかったものでした。また、この地域には約1万2400平方キロメートルに1つの火山があると計算されており、世界で最も大きな火山地域の1つになると見られています。
*発見された火山の分布は以下のような感じ。
発見された火山が活動状態にあるかどうかは、記事作成時点では不明。 調査を行った1人であるRobert Bingham氏は「こんなにも多くの火山が見つかるとは予想していませんでした。
この地域は、ニーラゴンゴ山やキリマンジャロ、ロンゴノット山など数々の活火山が集中している東アフリカよりも大きく、世界で最も密度の高い火山地域になりそうです」と語っています。 2017年8月15日 12時30分 GIGAZINE(ギガジン)
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