土星の「輪くぐり」成功=探査機カッシーニ-NASA
*探査機カッシーニが土星の輪の内側を飛行した際に撮影した土星大気上層の渦(NASA提供)
米航空宇宙局(NASA)は28日までに、土星探査機「カッシーニ」が土星の輪の内側を通り抜けることに成功したと発表した。カッシーニは土星の大気上層から約3000キロまで接近し、大気が渦を巻く様子などを撮影した。
1997年に打ち上げられたカッシーニは、2004年に土星に到着。05年には子探査機「ホイヘンス」を衛星タイタンに着陸させるなど数々の成果を挙げた。打ち上げから20年がたち、燃料が尽きることから、NASAは今年9月に土星に突入させることを決定。最後の任務の一つとして、土星と土星の輪との間を通る軌道を22周し、これまでにない近距離から土星の大気や輪の構造などを観測する。
土星の輪は氷の粒でできており、高速で飛行する機体に衝突すれば、探査機が損傷する恐れもある。カッシーニはアンテナを進行方向に向け「盾」のように使い、機体を防護した。(2017/04/28-16:19)時事
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