2016年12月8日木曜日

伊達直人 私の名は河村正剛

伊達直人
私の名は河村正剛、43歳…「普通の人」
*顔を公表し、初代タイガーマスクの前であいさつする河村正剛さん=東京都文京区の後楽園ホールで2016年12月7日午後8時20分、小出洋平撮影

「タイガーマスク運動」の先駆け 後楽園ホールで公表
 「伊達直人」の名でランドセルを児童養護施設などに贈る「タイガーマスク運動」の先駆けとなった男性が7日、東京・後楽園ホール(文京区)であったプロレスラー「初代タイガーマスク」の35周年記念イベントで名前や顔を公表した。男性は群馬県在住の会社員、河村正剛(まさたけ)さん(43)。「伊達直人」コールの中、河村さんは「子どもたちは抱きしめられるため、周りの人を笑顔にするために生まれてきた。この思いを胸に活動を続けていきたい」と訴えた。

 河村さんは幼少時に母と死別、ランドセルが買えず手提げ袋で小学校に通った。「自分のような経験をさせたくない」と2010年のクリスマス、前橋市の児童相談所にランドセル10個を届けた。漫画「タイガーマスク」の主人公、伊達直人の名でメッセージを添えて話題になり、運動が全国に広がった。


 河村さんはイベント後の記者会見で「顔が見える方が子どもの励みになるし、支援しているのは『ヒーロー』ではなく『普通の人』と知ってほしかった」と素性を明かした理由を語った。「施設を出た後の子どもに支援が届くようになってほしいが個人や企業、団体では限界がある。行政も巻き込みたい」と今後への意欲も新たにしていた。【鈴木敦子】毎日新聞2016127 2256

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