2011年10月24日月曜日

パラレルワールド

パラレルワールド
 ビッグバン理論は現在、多くの学者がスタンダードなものとして認める定説である。しかし、そのビッグバン理論、およびそれをささえるインフレーションモデルには、じつは穴があった。ある科学者は、超ひも理論として有望視されているM理論に触発され、その穴を補う新理論を打ち立てた。宇宙は2つのブレーンワールドが衝突することにより、膨張と収縮を周期的に、ことによると永遠に繰り返すという、サイクリック宇宙である。

 ダークマターは過去を支配し、ダークエネルギーは未来を作って行く。

 インフレーションモデルでは、空間の大部分は統制の取れていない乱れた状態にあって、高エネルギーの激しいインフレーションを経験する。この過酷な空間の至るところにまばらに散らばった領域でインフレーションが終わって放射と物質が生成するが、それぞれの領域は大きく異なる姿をしている。全体は一つの宇宙とは到底言えず、まったく異なる領域を無限個抱えた多宇宙となる。
 この描像によれば、地球は多宇宙の中でも生命が存在しうるとても稀な場所に位置している。天文学的な最大スケールで見えるものが人間の存在に必要な条件に強く制約を受けているという、とても特殊な場所だ。

 サイクリックモデルはそれとはまったく違い、宇宙はどこでもほぼ同じだという描像を与える。空間のすべての領域が規則的に繰り返される一連のサイクルを通じて統制の取れた形で進化し、そのサイクルはビッグバンで始まってビッグクランチで終わり、ダークエネルギーはそのサイクルを動かしつづけるという重要な役割を果たす。
 すべての領域で、銀河、恒星、惑星、そしておそらく生命が何度も繰り返し誕生する。宇宙は統計的なくじ引きなどではなく、物理法則に支配されるダイナミックな進化によって必然的に生み出されたものだ。


このように「サイクリック宇宙」論が取り上げられてくると、魂は次元を超えるか?科学と宗教との合体はあるのか?輪廻転生との関連があるのではないか?等々の新たな疑問が沸いてくるのであります。なんと不思議で、面白い世の中であり宇宙なのでしょうか?ワクワクしてきます。

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