2011年10月30日日曜日

ベビーシッティング

ベビーシッティング
 信頼の証か有難く名誉なことに孫息子のケアを任される。ホノルルという異国の地にあって助っ人なしの本番9時間の長丁場。
もちろんおおよそのタイムテーブルがあり、何時頃どうする、そのあと1時間ぐらいガーデン散歩、その後空腹を察知したら食事、昼寝の時間確保、香ってきたらおしめの取り換え、給水をマメに、様子を見ながらおやつを与える等々結構変化に富んでいて、こなすべきことは山のようにある、しかも臨機応変さも求められる。

 前日のリハーサルは4時間無事に切り抜けたとしても、何せすべてはVIPのご機嫌次第。
 ベビーシッター歴皆無に等しいど素人・初心者・半人前が奮闘努力する。安全第一、怪我のないようにが至上命令。常に動きを把握する緊張の連続。トイレに行ってもドアは開けっ放し。好奇心旺盛な1歳半のチビちゃんは、のこのこついてきて覗き込む。後学のためにおしめがとれたらこうやってするんだよと教える。今や「車は直ぐには止らない」状態(多分)で、あまりに近寄り過ぎてもいけないのでどうしてもブロックをかけて変則態勢になる。

 VIPが発熱でもしたらさらに大変だろう、ちょっとぐずっただけで、熱があるんではないか上がるんではないかと気が気ではない。そうなったらどこのタイミングで連絡するんだろう。
 こんなことは世のママ達には日常的にごく当たり前にやっていることだと云われるであろうが、ママ稼業は、特に仕事を持つママは並大抵ではなかろう。母は強い、凄いと感心しきり、大変さの一端を痛感している。
 可愛い可愛いと云って、良いとこ取りしているうちが華だ。

 いっそかつての日本の世界、外は土と野原、家に入れば畳敷き――が優れた体制に思われてくる。時代の先取りとして一定の核家族化を取りこんだ新しい形の大家族制確立が望まれる。

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