2009年12月11日金曜日

アジア人:インド→タイ…南方ルート有力 遺伝情報解析

アジアでの移住の流れ
アジア人:インド→タイ…南方ルート有力 遺伝情報解析
 アジアの人類は主にインドからタイ付近を経て日本や韓国、中国などの東アジアなど各地へ広がったとみられることが、各地の民族集団の遺伝情報の解 析で分かった。アジア10カ国の研究者90人以上が参加し、アジア全域を対象にした初の大規模な分析で、遺伝子上の違いが言語や居住地の分布とほぼ一致す ることも確かめられた。11日付の米科学誌「サイエンス」に発表した。
 研究チームは今回、祖父母の代まで同じ言語を使うアジア各地の73集団計約1900人の血液を採取するなどして遺伝情報を分析した。一般に、元になった集団ほど遺伝子の多様性が高く、分岐して新しい場所に移住した集団ほど多様性が低くなる。
 現代人は十数万年前にアフリカで誕生し、世界中に広がったとされる。今回の分析から、アジアの人々の大部分の共通祖先は、まずインド半島に到達。 東南アジアのタイ付近に移住後、東アジアや東南アジアの他地域など、各地に分散したと推定されるという。日本には中国、韓国を経て移住したとみられる。
 東アジアについては、アフリカから中央アジアを経る北方ルートで移住してきたという説もあったが、今回の研究結果で南方ルートで移住した可能性が 高まった。研究チームの徳永勝士・東京大教授は「アジア系集団の大きな移住の流れが分かった。今後詳細な分析を進めれば、移住の時期についても分かってく るだろう」と話している。2009.12.11 毎日

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