2016年6月27日月曜日

イカとタコの共通祖先

生きた化石 イカとタコの共通祖先
(海洋研究開発機構提供)
 8600万年前の化石が見つかっているコウモリダコは、イカとタコが進化の過程で分かれる前の共通祖先といわれる。足はタコと同じ8本だが、オレンジ色の糸のようなイカの触腕に当たる器官も2本持つ。体長は約10センチ。現在は熱帯から温帯の水深600~1000メートルに分布している。

 餌はマリンスノーと呼ばれるプランクトンの死骸のほか、漂う小さな生きものを足の先の発光器官でおびきよせて食べる。発光器官は頭のように見える部分にもあり、こちらは外敵が近づいたときに光らせる。その後、発光面積を徐々に小さくし、まるで遠ざかっているように見せかけて追跡を諦めさせるという。(壽)2016.6.27 07:01 日経

2016年6月25日土曜日

H28春の叙勲・続

H28春の叙勲・続
皇居での集合写真がやっととどきました。
最期の撮影グループだったので、結果的に一番長らく豊明殿に留まっていたことになります

(余話)
家の固定電話にかかってくる繰り返しの呼び出し音。普段はほとんど出ることはないが、ひょっとすると「スウェーデン大使館」からの間違い電話かな・・・と思うことはなく(笑)受けたことに始まり、刺激のある楽しいプロセスを体験できました。
「瑞宝小綬章」に推薦したいとの嬉しいお知らせ。
一応、誰しも思うであろう、なんで自分なの? そして次には「忘れられていない、誰かが見ていてくれる、評価してもらえる」・・・有り難いことだ。 

いま冷静な目で振り返ってみると、社会的には結構な「経済効果」もありそうだ。懇切丁寧にお手伝いしてくれる業者が現れる。当然対価は必要、それが全国規模。 

奇しくも、ちまたは「参院選」真っただ中でかまびすしい。 
イワクつきの“都知事選”も間近。 選挙は定期的イベント化で、こちらも経済が回るようなベルトコンベアー的仕組みが出来上がっているらしい。

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 「愚妻」のたまわく: 
       → 次は「チホウショウ」(ニンチショウ)かしら?

恐竜時代の哺乳類骨格化石

恐竜時代の哺乳類骨格化石 国内初発見、福井・勝山
福井県立恐竜博物館と福井県立大などは25日、同県勝山市の白亜紀前期(約1億2千万年前)の手取層群北谷層から、国内初となる恐竜時代の哺乳類の骨格化石が見つかったと発表した。「多丘歯類」と呼ばれる小型草食哺乳類の化石で、現在のネズミのような姿をしているという。
 
恐竜博物館によると、これまで石川県や福井県など5県で恐竜時代の哺乳類の化石が見つかっているが、歯やあごといった部分的なものだった。体全体の様子が分かる骨格化石は世界的にもまれで、今回見つかった化石は保存状態が良く、新種の可能性もある。哺乳類の初期の姿を解明する上で貴重な資料という。(共同)2016625 1851分 時事

英「EU離脱」

英「EU離脱」

2016年6月23日木曜日

重力波の発生源

100億年以上前は巨大な恒星 重力波の発生源
 【ワシントン共同】世界で初めて観測された重力波の発生源となった二つのブラックホールは、もともと100億年以上前に誕生した巨大な恒星だったとする研究結果を、ワルシャワ大などのチームが23日付の英科学誌「ネイチャー」に発表した。
 日本や欧州などの重力波望遠鏡も所定の性能を発揮すれば、太陽質量の20~80倍程度のブラックホール合体による重力波が、1年に約千回は観測できるだろうとしている。
 重力波は、ブラックホールのような重い天体が激しく動くと周囲の時間の流れや空間が揺れ、波のように伝わる現象で、昨年9月、米大学などのチーム「LIGO」によって初観測された。2016623 0200分 東京

2016年6月20日月曜日

誕生直後の星に有機物の輪

誕生直後の星に有機物の輪 惑星起源のヒントに
*原始星(中央)を取り巻くガスのイメージ図。紫色の部分が有機物の見つかった場所(東京大提供)  
地球から約400光年離れた生まれたての「原始星」の周りに、メタノールなどの有機物でできた大量の分子がリング状に分布していることを発見したと、東京大のチームが20日、発表した。原始星やその周りに誕生する惑星の起源を知るヒントになる。
 調べたのは、へびつかい座の星形成領域にある原始星。南米チリのアルマ望遠鏡で、取り巻くガスの分布状況を観測した。
 すると、原始星の周りにある円盤に接する形で、メタノールやギ酸メチルといった有機物が豊富に見つかった。星間空間でできた有機物が、原始星のそばまで移動した証拠という。

 一方、おうし座にある別の原始星の周りには、今回の有機分子とは異なる、炭素系の分子が大量に存在することが既に判明している。二つの観測から、恒星や惑星の元になるガスには多様性があると考えられる。
 チームは「今回の結果は、太陽系の物質起源を理解する上で新しい視点を提供するものだ。太陽系が宇宙の中でありふれたものか、特殊な存在か判断する重要な鍵になりそうだ」としている。2016.6.20産経

2016年6月17日金曜日

地球に寄り添う「準衛星」発見

地球に寄り添う「準衛星」発見、一緒に太陽を周回 NASA
*小惑星「2016HO3」は地球とともに太陽を回っている
(CNN) 米航空宇宙局(NASA)は、地球を周回しながら一緒に太陽の周りを回っている小型の小惑星が見つかったと発表した。
この小惑星「2016HO3」の直径は推定で約37~91メートル、地球からの距離は最接近時で1400万キロ。地球に衝突する恐れはないという。ハワイにある小惑星探査望遠鏡「パンスターズ1」を使って今年4月27日に発見された。
もう1つの月と見なすには地球との距離が離れすぎているため、NASAでは「準衛星」と呼んでいる。月は地球からの距離約38万4000キロ、直径は3219キロある。
NASAの地球近傍天体研究の専門家は、「2016HO3は地球をループ状に回りつつ、地球とともに太陽を公転する際に決して遠くに離れ過ぎないため、準衛星と呼ぶ」と説明。「ほぼ1世紀にわたって地球の安定した準衛星だった。このパターンに沿って、これからも何世紀もの間、地球に添い続けるだろう」と予想している。
地球を周回する小惑星は10年以上前にも発見されたが、こちらはその後、地球から遠ざかっていた。それに比べると今回の小惑星は、地球への密着度がはるかに高いという。2016.06.17 Fri posted at 12:19 JST https://www.youtube.com/watch?v=SbbAnVU4rmY

131億年前の宇宙に酸素

131億年前の宇宙に酸素 アルマ望遠鏡で発見
*131億光年離れた銀河の想像図。白く光る星々を取り囲む緑の部分が電離した酸素(国立天文台提供)
 131億光年離れた銀河に酸素があることを、南米チリのアルマ電波望遠鏡を使って突き止めたと、大阪産業大や国立天文台などのチームが17日付米科学誌サイエンスに発表した。
 宇宙が誕生してから7億年後の今から131億年前には酸素が存在したことを示す成果で、井上昭雄・大阪産業大准教授は「初期宇宙での星形成の歴史解明につながる」と期待している。

 チームは昨年6月、くじら座の方向にある約131億光年先の銀河をアルマ望遠鏡で観測し、酸素からの光を検出した。これまで直接確認した酸素のうち、最も遠いものという。 (共同)2016617 0302分 産経

2016年6月16日木曜日

双方に適応したイチローの偉業

似て非なる日米野球 双方に適応したイチローの偉業
 日米の数字を足した記録の値打ちをどう考えるか。イチローの日本時代の同僚で、メジャーでも活躍した田口壮・現オリックス2軍監督の考え方がヒントになりそうだ。

*パドレス戦の9回、右翼線に二塁打を放つマーリンズのイチロー外野手。メジャー記録を日米通算で抜く4257安打とした(15日、サンディエゴ)=共同
 「洋の東西で異なる野球のどちらにも適応し、安打を打ち続けたことこそ偉業」。イチローがメジャー2位の記録である「球聖」タイ・カッブの4191安打を抜いた昨年、田口氏が日経電子版に寄せたコラムの要約だ。

 田口氏によると、日米の野球は似て非なるものだ。試合数や使用球、投球の平均速度や、中継ぎ投手のレベルも違うが、最も大きな違いは野球のスタイルだという。
 日本の投手はなるべくストライクを投げずに打者をかわそうと考えるが、メジャーの投手はストライクを投げ、打者と力比べをする。同じ規則の下でプレーしていながら、野球とベースボールには別種の競技といえるほどの違いがある。

 メジャーが日本プロ野球の記録を非公式な参考記録と扱っているのも当然といえば当然で、ピート・ローズ氏が主張するように、日米の数字の合算には無理があるだろう。そのことは誰よりイチロー自身が承知している。
 しかし、それで記録の価値が損なわれるわけではない、というのが田口氏の考えだ。
 メジャーへの適応に手間どっていたら、これだけ長くプレーできたかすらわからないと同氏が指摘するように、渡米してすぐベースボールに溶け込めたことが記録への第一歩となった。

 異なる野球への対応に苦労するのは日米お互いさまで、現役大リーガーと騒がれて来日した選手がさっぱりということも少なくない。イチローの適応力と、技術に備わっていた汎用性がその壁を崩したといえるだろう。

 竹刀をサーベルに持ち替えるような異境に移ってなお、イチローはイチローであり続け、安打を放ってきた。こうした経路をたどった人は他にいない。ローズ超えをもって世界一とするかどうかはともかく、唯一無二の記録であるのは間違いない。(編集委員 篠山正幸)2016/6/16 11:40日経

追記:ユニホーム姿で臨んだ試合後の記者会見。「そんなに大きなことという感じは全くしていない」と言い切った。米国内で日米通算の記録を認めない声があることも知っている。だから、「ピート・ローズが喜んでくれていれば全然違う。でもそうじゃないって聞いているので。だから僕も興味がないっていうか。いつかアメリカだけでローズを抜く選手が出てきてほしい」。 《人間力の違いが明瞭に出ますね》

2016年6月15日水曜日

2つの太陽を持つ惑星、新たに発見

2つの太陽を持つ惑星、新たに発見 これまでで最大
*砂漠に沈む太陽。ケプラー宇宙望遠鏡で太陽を2つ持つ星が新たに見つかった
(CNN) SF映画「スター・ウォーズ」に出てくる砂漠の惑星「タトゥイーン」のように2つの太陽を持つ新たな太陽系外惑星が、米航空宇宙局(NASA)のケプラー宇宙望遠鏡で確認されたことが15日までに分かった。
NASAのゴダード宇宙飛行センターとサンディエゴ州立大学の共同チームが米天文学会の会合で発表したところによると、「ケプラー1647b」と名付けられたこの惑星は、地球から3700光年離れた所にあり、肉眼では見えない。
「周連星惑星」と呼ばれる2つの恒星の周りを回っている惑星は、我々の銀河だけで数百万個あると推定されるが、これまでに確認されたのは11個。どれも土星かそれ以下の大きさで、ケプラー1647bが最大だ。
ケプラー1647bが誕生したのは、地球誕生から2億年ほどたった約44億年前。質量や半径、大気の組成は木星に近いという。
公転軌道は現在確認されている太陽系外惑星の中で最も長く、一周するのに1107日間かかる。連星は一方がやや大きいが、どちらも我々の太陽に似ているという。
連星からの距離などから考えて、地表に水が保持され生命が存在し得る「ハビタブルゾーン」にあると考えられる。ただケプラー1647b自体はガスでできているため、周りに大きな衛星があればそこに生命が誕生している可能性はあるが、衛星の有無はまだ確認されていない。

ケプラー宇宙望遠鏡は2009年に打ち上げられ、17年10月に運用を終了する予定。NASAは先月、ケプラーの探査で計1284個の太陽系外惑星が見つかり、そのうち9個はハビタブルゾーンに位置することが分かったと発表していた。2016.06.15 Wed posted at 18:00 JST

「恐竜絶滅の日」に何が起きたのか

小惑星衝突「恐竜絶滅の日」に何が起きたのか
1000km先でも即死、時速965kmの風が大木をなぎ倒し、巨大地震も発生
6600万年前、メキシコ東部に小惑星が衝突し、恐竜を絶滅させた。新たな研究により、当時の詳細な状況が明らかになってきた。(Photograph by TIm Peake, ESA, NASA

 6600万年前、中生代最後の日の太陽が昇る朝を想像してみてほしい。
 光の束が現在のメキシコ・ユカタン半島の海岸沿いに広がる沼地や針葉樹の森に降り注ぎ、温かいメキシコ湾の水は生命で溢れている。
 いまでは「失われた世界」の住民である恐竜や巨大昆虫が、鳴き声や羽音を響かせて生命を謳歌しているさなか、山ほどもある小惑星が、時速およそ64000キロの速さで地球に向かっていた。

 ほんの束の間、太陽よりもはるかに大きくてまぶしい火の玉が空を横切る。一瞬の後、小惑星は推定でTNT火薬100兆トン分を超える規模の爆発を起こして地球に激突した。
 衝突の衝撃は地下数キロに達し、直径185キロ以上のクレーターを作り出し、大量の岩を蒸発させる。この衝突により、連鎖的に地球規模の大災害が引き起こされ、生物のおよそ80パーセントが消滅し、恐竜もそのほとんどが姿を消した。

 こうした黙示録的な描写は、1980年に小惑星衝突説が提唱されて以来、数限りない本や雑誌に登場してきた。1990年代には、ユカタン半島沖のメキシコ湾にあるチクシュルーブ・クレーターが、その小惑星衝突の痕跡であることが確認された。
 一方で、小惑星の衝突が具体的にはどのようにして地球上の生物を壊滅させたのかについては、長い間謎のまま残されてきた。
*チクシュルーブ・クレーターを生み出した小惑星の一部。(NASA
 先月、メキシコ湾の掘削基地で活動している英国の研究者チームが、史上初めてチクシュルーブ・クレーターの「ピークリング」からコアサンプル(柱状採取した試料)を採取した。ピークリングとは、クレーターの縁の内側にできるもうひとつの輪で、衝突の衝撃から数秒以内に起こる反動により形成される。この調査によって、研究者らは、あの日放たれた驚異的な力の謎を解明することを目指している。

少なくともマグニチュード10.1
 米パデュー大学、英インペリアル・カレッジ・ロンドンの地球物理学者チームが開発したウェブツール「インパクト・カリキュレータ(衝撃計算機)」では、小惑星の大きさやスピードなどのデータを入力することによって、衝突が起こったときの様子を詳細に知ることができる。
 チクシュルーブ掘削プロジェクトに参加している主要研究者のひとり、ジョアンナ・モーガン氏は言う。「隕石の衝突地点からの距離をいくつか入力してみれば、衝撃の影響が距離によってどのように変化するかがわかります。たとえば、もしあなたが衝突地点から比較的“近い”1000キロ以内にいた場合は、即死するか、数秒以内に火球によって死んでしまうでしょう」
 小惑星の衝突を目撃できる場所にいたなら、やはり死は免れなかっただろうと語るのは、インペリアル・カレッジの惑星科学講師で、ツール開発に協力したガレス・コリンズ氏だ。

 衝突の9秒後、それを観察できる距離にいた者は、熱放射によってあっという間に焼かれただろう。木や草は自然発火し、周辺にいるすべての生物は一瞬にして全身にひどいやけどを負う。
 火の後には洪水がやって来る。衝突の衝撃は、地形によっては最大305メートルの巨大な津波を引き起こす。続いて起こった、リヒタースケールで少なくともマグニチュード10.1の地震は、人類がかつて経験したことのないほど強大なものだったはずだ。
「これほどの規模の地震は、たとえて言うなら、過去160年間に世界で起きたすべての地震が同時に発生するようなものです」と米コロラド州立大学の地震学者で、元アメリカ地震学会会長のリック・アスター氏は言う。

 衝撃から8分が過ぎると、地殻から噴出物が流れ出し、焼けた大地を熱い砂と灰で覆い尽くしていく。衝突点に近い場所では、地面は厚さ数百〜千メートルを超える岩屑の下に埋まっただろう。
 およそ45分後、一陣の風がおよそ時速965キロで一帯を吹き抜け、岩屑を撒き散らし、立っているものをすべてなぎ倒す。同時に、低空飛行のジェット機が放つ轟音のような、105デシベルの爆発音がやってくる。

*チクシュルーブ・クレーターから採取された岩石(コアサンプル)。
 爆発の直接的な影響が及ばない遠い場所では、空は暗さを増し、衝突によって巻き上げられた岩屑が流星のように地球に降り注ぎ、この世の終わりのような光景が繰り広げられた。

「このとき降り注いだ岩屑は、通常の流星や隕石と同じようには見えなかったでしょう」とコリンズ氏は言う。「通常の隕石は速い速度で落下しながら燃え上がり、非常に熱くなります。一方、岩屑は低高度から大気圏に再突入し、ゆっくりとした速度で、赤外線を放射しながら落ちてきます。どういう見え方をするのか定かではありませんが、おそらくは赤っぽく光るのではないでしょうか」
 赤い光が消えた後には、地球をめぐる灰と岩屑が日の光を遮り、空は暗くなる。
「最初の数時間は、真っ暗闇に近い状態だったかもしれません。しかしその後すぐに空は明るくなっていきました。それから数週間、数カ月、あるいは数年の間は、夕暮れ時か、どんよりとした曇りの日のような状態だったのではないでしょうか」とコリンズ氏は言う。

「核の冬」ののち急激な温暖化
 一般的には、小惑星の衝突後数分から数日の間に見られた破壊的な現象に注目が集まりがちだが、最終的に恐竜を含む地球上の生命の大半を消し去ったのは、より長期的な環境への影響だ。

 砂塵の雲によって空が薄暗くなったということは、植物の光合成が劇的に減少したことを意味する。煤や灰が大気中から洗い流されるまでには何カ月という時がかかり、酸性の泥のような雨が地球に降り注いだ。大規模な火事は大量の毒素を生み出し、地球の生態系を保護するオゾン層を一時的に破壊した。
 さらには、衝撃それ自体による「カーボンフットプリント(炭素排出量)」の影響もある。米月惑星研究所の地質学者、デヴィッド・クリング氏によると、小惑星の衝突により、およそ10兆トンの二酸化炭素、1000億トンの一酸化炭素、さらには1000億トンのメタンが一気に放出されたという。

 その結果、小惑星の衝突直後、地球は核の冬に続く激しい温暖化という、強烈なワンツーパンチに見舞われたと考えられる。そしてチクシュルーブ・クレーターから採取されたばかりのコアサンプルは、この恐怖の物語における、いまだ明らかにされていない部分を埋めるのに役立てられることだろう。

 モーガン氏は言う。「今回の調査は、これらすべてのことが衝突後の気候にどのような影響を与えたのか――どれだけの物質が成層圏に放出されたのか、そしてそれはどんな物質だったのかといったことを解明するための一助となるでしょう」 2016.06.15 ナショジオ 

2016年6月8日水曜日

新元素名称案は「ニホニウム」

新元素名称案は「ニホニウム」 記号Nh、理研発見の113番
 
*113番元素の合成に使われた加速器=15年8月

 日本で初めて命名権を獲得した原子番号113番の新元素の名称案が「ニホニウム」であることが8日、関係者への取材で分かった。国際学会「国際純正・応用化学連合(IUPAC)」が8日夜、発表する。元素記号は「Nh」という。
 IUPACは、一般への意見公募などを経て、年末ごろに正式決定する見込み。

 森田浩介・九州大教授ら理化学研究所のチームは2004~12年、加速器の実験で113番元素を3個合成。ロシアと米国のチームと発見の優先権について争っていたが昨年12月、日本のチームに命名権が認められた。(共同) 201668 1447分 東京新聞

折り鶴

折り鶴
オバマ氏自作4羽とメッセージ、9日から公開

広島の原爆資料館 
*広島市中区の原爆資料館は7日、オバマ米大統領が残した自作の折り鶴4羽とメッセージを9日から公開すると発表した。
 オバマ氏は資料館を見学した際、被爆後に白血病を発症して12歳で亡くなった佐々木禎子さんが病床で折った折り鶴に強い関心を寄せ、出迎えた小中学生に2羽を手渡した。さらに、メッセージを書いた後に別の2羽を添えていた。

 資料館の芳名録には、英語で「私たちは戦争の苦しみを経験しました。共に平和を広め、核兵器のない世界を追求する勇気を持ちましょう」とのメッセージが記されている。【竹内麻子】毎日新聞201667

2016年6月3日金曜日

銀河系の質量は太陽7000億個分、暗黒物質が約9割

銀河系の質量は太陽7000億個分、暗黒物質が約9
ダークマターも計測、最も徹底的な最新の分析で明らかに
*米ユタ州のナチュラル・ブリッジズ国定公園上空に広がる天の川の帯
 地球を含む銀河系(天の川銀河)の質量については、天体物理学者たちに聞けば、たちまち議論が白熱するほど諸説入り乱れている。だが、その議論も決着に向かうかもしれない。カナダ、オンタリオ州のマックマスター大学の研究者らが新たな計測方法を提示したからだ。

 この研究成果は531日、同国ウィニペグで開催中のカナダ天文学会(Canadian Astronomical Society)で報告された。それによると、銀河系の質量は太陽の7000億倍で、これまで出されてきた説の中では軽い方になるという。同時に、銀河系に含まれるダークマター(暗黒物質)は、従来の算出よりもやや多いとの結果が出た。目に見えず、まだ謎の多いダークマターは、銀河系を取り囲む雲のように存在していると考えられている。・・・・・また現在、銀河系の恒星の質量は太陽約600億個分と推定され、それ以外ではガスとちりが約13%であることから、イーディー氏の研究結果にしたがえば、ダークマターが銀河系の質量の88%にものぼることになる。(以下略)2016.06.03 ナショジオ
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/060200199/?n_cid=nbpnng_mled_html&xadid=10005 

2016年6月2日木曜日

ツタンカーメンの短剣は「隕石」製

ツタンカーメンの短剣は「隕石」製、当時わかって使った?
*ツタンカーメン王の黄金のマスク。副葬品の短剣は隕石からできたもの?
(CNN) 隕石(いんせき)や惑星研究専門の科学誌は2日までに、古代エジプト王朝時代のツタンカーメン王のミイラのそばにあった鉄製の短剣は地球に落ちた隕石を材料にしていたことが判明したとの論文を掲載した。
論文はイタリアやエジプトの博物館の研究者チームがまとめ、同誌「Meteoritics & Planetary Science」に載せた。
蛍光エックス線分析装置を使って短剣の材料を詳しく分析。この結果、鉄、ニッケルやコバルトなどと判明し、データベースに残っている隕石の成分と一致したことを突き止めた。短剣は隕石を用いて作られたことを強く示唆していると結論付けた。
ツタンカーメンのミイラ化された遺体や謎が多い副葬品は1920年代に墓が初めて発見された後、考古学者や歴史学者の関心を強く集め続けてきた。研究者たちは過去に、墓内で黄金の刀身と共に発見された短剣の材料は隕石との見解を示したこともあった。
古代エジプト時代には融解された鉄が使われることはほとんどなかったことから、他に見付かった工芸品なども隕石を使った可能性があるとの見方も出ていた。
今回の論文の研究者たちの結論は過去のこれらの主張に一定の信憑(しんぴょう)性を与える結果ともなっている。

論文は、古代のエジプト人たちは隕石を使っていたことも自覚していたと主張。装飾用や儀式用の優れた小物や道具などを作るため隕石の鉄成分に大きな価値を見いだしていたと指摘。今回の研究結果は、紀元前13世紀のエジプト人たちが「空の鉄」と訳せる新たな象形文字に言及していたことの背景要因につながるかもしれないと分析した。2016.06.02 Thu posted at 19:12 JST