もの凄いおばあちゃんだ
7大陸で7日連続フルマラソン、70歳女性が走破
*7大陸で7日連続のマラソンを達成したチョー・スミスさん
(CNN) 米ミズーリ州に住む70歳の女性が、世界の7大陸で7日連続して7回のマラソンを走破する記録を達成した。同州インディペンデンスでクリーニング業を営むチョー・スミスさん(70)。今年1月25日~31日にかけ、オーストラリア・パース、シンガポール、カイロ、アムステルダム、米ニューヨーク州ガーデンシティ、チリ・プンタアレナス、南極圏のキングジョージ島でマラソンに挑んだ。
毎朝起床すると26.2マイル(約42.16キロ)を走り、それから飛行機で次の大陸へ移動してまたマラソンに挑む毎日。7大陸マラソンは専門の旅行会社が企画し、スミスさんのほかにも9人が参加した。
練習には8カ月を要したというスミスさん。「最後の4カ月は相当の長距離を課し、毎週15~130マイルを走った」と語る。
初日のオーストラリアでは気温が37度を超えてかなりの日焼けを負い、2日目のシンガポールからカイロへの移動では、便が遅れてエジプト到着がレースのスタート直前になった。
「部屋へ行って着替える時間は10分しかなかった」「鍵が合わなくて10分をほぼ使い果たし、涙が出た」とスミスさんは振り返る。スミスさんはカイロでのマラソンを7時間以内に終えることを目標としていたが、旅行会社の担当者は便の遅れを理由に、6時間以内にゴールしてほしいと一行に指示。スミスさんにはハーフマラソンにすることを提案した。
しかしスミスさんは、5時間51分でフルマラソンを走り切った。「この日以来、ハーフマラソンにしろとは2度と言われなくなった」と笑う。
ベトナム生まれのスミスさんは、1972年に米国へ移り、ミズーリ州でマラソンを始めた。1年前にはタンザニアでもマラソンに挑み、翌日キリマンジャロ山をトレッキングをした経験も。「生涯を通じてクレイジーなことばかりやってきた」と自認する。
仕事で長時間働いても、走ると気分が良くなるというスミスさん。7大陸マラソンはランニング仲間の夫も支持してくれたが、一方で家族はスミスさんの健康を気遣った。それでも大好きなことをやるのだから、たとえ自分の身に何かあったとしても、挑戦する価値があると説得したという。
引退後の夢はアパラチア山脈をトレッキングすること。当面は、旅行会社が来年企画している8大陸制覇のマラソンに意欲を燃やしている。2017.03.17 Fri posted at 11:55 JST