2017年2月23日木曜日

地球に似た7惑星発見

NASA、地球に似た7惑星発見 水存在の可能性
 【ワシントン=川合智之】米航空宇宙局(NASA)は地球によく似た太陽系外惑星7つを39光年先の宇宙で発見した。大きさは地球とほぼ同じで、一部には海が存在する可能性がある。生命に不可欠な水が液体の状態で存在すれば、地球外生命への期待が高まりそうだ。
* 恒星()と7つの惑星の想像図(NASA・カリフォルニア工科大提供)

 みずがめ座の方角に39光年離れた恒星「トラピスト1」の周りに、大きさが地球の0.761.13倍の惑星7つが見つかった。1つの恒星系で7つも見つかるのは珍しい。このうち6つは地球に似た質量で、岩石でできているとみられる。赤外線をとらえるNASAのスピッツァー宇宙望遠鏡などで観測した。
 少なくとも3つの惑星は地表に水が液体のまま存在する可能性があるという。惑星は恒星からの距離が程よく「ハビタブル(生命が住むのに適した)ゾーン」にある。水が蒸発するほど暑すぎたり、凍るほど寒すぎたりすることはない。

 トラピスト1は太陽より暗くて冷たい恒星だが、惑星はいずれも地球と太陽の距離より数十分の1の近さで周回する。惑星はちょうどよい温度を保てるという。
 ネイチャー誌は論文の内容を報じたニュース記事で、発見された惑星を「地球の7つの妹」と名付けた。トラピスト1は若い星で、太陽が数十億年後に燃え尽きても10兆年は寿命が残されているため「生命の進化に十分な時間がある」と推測する。


 NASAは2015年7月、地球から1400光年離れたところに液体の水が存在する可能性がある惑星「ケプラー452b」を発見し「地球のいとこ」と呼んだ。これに比べると今回の惑星は近いが、39光年は光の速さで移動しても39年かかる。将来、惑星を探査したり人間が移住したりするには技術革新が要る。2017/2/23 3:00 日経

2017年2月9日木曜日

死海文書が眠る洞窟、新たに発見

死海文書が眠る洞窟、新たに発見 60年ぶり
*新しく発見された洞窟で巻物の一部が見つかった
(CNN) ヨルダン川西岸にあるクムラン周辺で、死海文書の12番目の洞窟が発見されたことが9日までに分かった。こうした発見は過去60年で初めて。これまで、死海文書はクムランの11の洞窟でしか発見されていなかった。
陶器の破片や、壊れた巻物を入れる瓶、そのふたなどが洞窟の入り口に散乱していた。さらに奥に入ると洞窟が崩落したようだった。発掘を進めると研究チームは、破損していない保存瓶を巻物ごと発見した。瓶はヘブライ大学に搬送され、中身が取り出された。

巻物には何も書かれていなかったが、取り組みは無駄には終わらなかった。洞窟の崩落は意図的なものであることがすぐに判明した。約4.8メートルから約6メートルの長さの洞窟が隠れていた。ガットフェルド博士によれば、ふた付きの壊れた瓶を3つほど発見した。このほかにも、布製のカバーや巻物を入れた瓶にまかれていた革ひもも見つかった。

研究チームは、盗掘者が1950年代ごろに洞窟をあさったとみている。ガットフェルド博士は今回の発見によって、当局や研究者がクムランにあるすべての洞窟の調査に乗り出すのではないかとみている。博士は、60年たっても新たな発見につながる新しい洞窟が発見されたことで非常に前向きになっていると語った。2017.02.09 Thu posted at 13:14 JST