2013年7月30日火曜日

Chandra Sees Eclipsing Planet in X-rays for First Time


 
For the first time since exoplanets, or planets around stars other than the sun, were discovered almost 20 years ago, X-ray observations have detected an exoplanet passing in front of its parent star. An advantageous alignment of a planet and its parent star in the system HD 189733, 63 light-years from Earth, enabled NASA's Chandra X-ray Observatory and the European Space Agency's XMM Newton Observatory to observe a dip in X-ray intensity as the planet transited the star.  July 29, 2013 NASA

ヒトも、死ぬときに「青い光」を放つ?


ヒトも、死ぬときに「青い光」を放つ?
 死にゆく線虫に紫外線を当てて観察することで、死の過程で青い蛍光が放たれることがわかった。この光は次第に強くなり、死の瞬間に最大に達し、直後に消えるという。この研究は、細胞死遅延薬の開発に役立つ可能性もある。
生きている状態(左側)と、死の状態(右側)

 「ブルーな感じ」という言葉が、これほど決定的な意味を持ったことはなかった。新しい研究によって、線虫が死ぬときに青い光を放つことがわかったのだ。研究者らによれば、この光は死が秩序だったプロセスであることを示しており、遅らせることができる可能性もあるという。
 細胞死にはふたつの種類がある。ひとつは血行不良や外傷など、細胞内外の環境の悪化によって起こる壊死(ネクローシス)と呼ばれる過程だ。もうひとつはアポトーシスなどの「プログラムされた細胞死」と呼ばれるものだ。これは必要に応じて誘発される管理・調節されたプロセスで、個体をよりよい状態に保つために積極的に引き起こされる細胞死だ(癌化した細胞を取り除いたり、発生過程でオタマジャクシがカエルに変態するときなどにこのプロセスが起こる)。
 だが、(ヒトなどの)多細胞生物が個体として死ぬ場合は、死という現象を正確に定義するのがもっと複雑になる。個体の死は、細胞群の個別の死によって説明できるものではないからだ。生物の個体が生きるのをやめる瞬間の定義は難しい(日本語版記事)。そもそも、個体が死に向かうプロセス自体がよくわかっていない。
ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)のデイヴィッド・ジェムズらは、線虫の一種シー・エレガンス(学名:Caenorhabditis elegans)が死にゆく過程を顕微鏡で観察し、『PLOS Biology』誌に論文を発表した。
 ジェムズ氏らは、紫外線を当てると死にかけているシー・エレガンスの内部が青色の蛍光を発することを発見した。研究チームがdeath fluorescence(死の蛍光)」と名付けたこの光は、シー・エレガンスの細胞が壊死していくにつれて強くなり、死の瞬間に最大の光強度に達したあと、すぐに消えた。
 この発見は驚くべきものだ。というのも、自然死しかけている線虫と、極端な暑さや寒さにさらされるなどのストレスが原因で死ぬ線虫、その両方で青色蛍光が観察されたからだ。
 シー・エレガンスは体の一方から青色の光波を発し、この光波は死に至るまで腸に沿って伝播していった。この順序だった伝播は多細胞生物の個体において、一連の調整された「自滅」信号を通じて死が訪れる可能性があることを示唆している。
 研究者らは青色蛍光の原因について、カルシウム信号に関連する生物学的経路が活性化され、最終的にはアントラニル酸と呼ばれる物質によって蛍光がもたらされることを発見した。青色蛍光のきっかけは、アントラニル酸が突然生成されたことではなく、アントラニル酸を閉じ込めていた細胞膜が壊死と同時に破れて、細胞内の酸性コンパートメントからアントラニル酸が放出されたことだった。
 研究チームがカルシウム信号の経路を塞いだところ、ストレスが死の原因である場合には、細胞膜の破裂を遅らせることができた。だが、加齢による死の場合には破裂を遅らせることはできなかった。これは、加齢による死にはカルシウム信号だけでなく、ほかのプロセスも関係していることを示唆した。
 この研究は、加齢による死が細胞レベルで損傷が積み重なった結果にすぎないという説に疑問を投げかけるものだ。生命が限界に達する時は、協調された作用によって決まっている可能性がある。
 死の進行をリアルタイムで分析することは、死を遅らせる方法を理解し、開発するのにも役立つ可能性がある。いずれにしろ、われわれは最期のときに「光」を見るのかもしれない。2013.7.30 14:00 産経ニュース

2013年7月28日日曜日

人工光合成


人工光合成 無尽蔵なCO2と水から工業原料生産 高い変換効率、世界をリード

研究進む人工光合成

 太陽光エネルギーは、地球に降り注ぐ1時間分だけで人類が必要とするエネルギーの1年分に相当する。「水の惑星」とも呼ばれる地球は表面積の約7割が水で覆われ、CO2は地球を温暖化させるほど増加が続いている。

 人工光合成は、これらの無尽蔵な資源から、燃料になるメタノールや化学製品の基礎原料となるエチレンなどの多様な物質を、原材料費ほぼゼロで生み出すことができる。

 研究は日本の独走状態だ。これまでは室内で疑似的な太陽光を使った実験にとどまっていたが、パナソニックは昨年12月、屋外の自然光での実験に成功し、単純な有機化合物のギ酸を作り出した。

 
 今年5月にはトヨタ自動車グループの豊田中央研究所(愛知県)も、方法や条件が異なる屋外実験でギ酸を生成。いずれも世界初の成功で、実用化への大きな一歩といえる。

 研究に火を付けたのは約2年前、大阪市立大の神谷信夫教授が発表した論文だ。植物が光合成で水を分解する際に、触媒として働くマンガンクラスターという物質の構造を初めて突き止めた。似た構造の触媒を作れば人工光合成が実現に近づくため、世界中で競争が始まった。

 
 実証実験に世界で初めて成功したのは豊田中央研だ。平成23年9月、ギ酸を生成。太陽光エネルギーの変換効率は植物(0・2%)の5分の1の0・04%だったが、現在は0・14%に向上しており、28年度末に1%を目指す。

 パナソニックは異なる条件で昨年7月、植物と同じ0・2%の変換効率を初めて実現。生成物はギ酸だったが、現在は触媒の改善で「効率は約2倍に向上し、メタノールやエタノール、エチレン、メタンも生成できた」(同社)という。

  目覚ましい進展の背景には、国を挙げての支援がある。その素地を作ったのは22年のノーベル化学賞に輝いた根岸英一・米パデュー大特別教授だった。受賞直 後、根岸氏は「資源が乏しい日本は人工光合成に注力すべきだ」と文部科学省幹部に直談判し、国家プロジェクトを立ち上げた。

 
 低コスト化や大規模な装置開発など課題は多いが、神谷教授は「新触媒を開発し、42年にメタノールの効率的生成を実用化したい」と話す。欧米や中国、韓国の追い上げは激しいが、実用化でも日本が優位性を確保し、エネルギー革命や経済成長につなげることが期待される。

  植物の光合成のように、太陽光のエネルギーを使って水と二酸化炭素(CO2)から有機物を作る「人工光合成」の研究が加速している。地球のありふれた物質から、燃料や工業原料を生み出す夢の技術だ。自然光を使った屋外実験や、植物並みの高い変換効率など国内企業による世界初の成果が相次いでおり、日本の新たなお家芸になりそうだ。(伊藤壽一郎)2013.7.28 07:00 産経ニュース

2013年7月27日土曜日

フォト札幌便り 12


フォト札幌便り 12

撮影:山崎トモ子氏

 6月の庭






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2013年7月26日金曜日

利根川氏、「誤った記憶」を再現


利根川氏、「誤った記憶」を再現 マウスで実験
 いったん体験した出来事が、思い出す際に異なる内容に置き換わってしまう「誤った記憶」ができる過程をマウスで再現したと、利根川進・米マサチューセッツ工科大教授らのチームが26日付の米科学誌サイエンスに発表した。
 記憶を形成する脳の仕組みの解明につながる成果。チームは「冤罪を生み出す裁判の目撃証言が、いかにあやふやかを示したともいえる」としている。
 チームは遺伝子操作などの最先端の技術を駆使し、ある体験をしたときに働いた脳の神経細胞に、光を当てると、その体験を思い出すようなマウスを作った。(共同)2013年7月26日 03時00分 東京新聞

2013年7月24日水曜日

フォト札幌便り 11


フォト札幌便り 11
 しばらくぶりの札幌フォト便りです。ニペソツや大雪、ニセイカシュッペ等の夏山を愉しむ古希を迎えた小田代氏より最新の写真が届きました。一端をご紹介します。
撮影:小田代征治氏 
 
ニペソツ山9合目 7/18
ナキウサギ
コマクサ平にて 7/19
チョウノスケソウ7/20


札幌発趣味百科 http://members3.jcom.home.ne.jp/yamtk/ も合わせてご堪能ください。

2013年7月23日火曜日

シーラカンスに手足作る遺伝子


シーラカンスに手足作る遺伝子…東工大など発表
手足の発生にかかわる遺伝子があることがわかった「生きた化石」シーラカンス(東京工業大提供)
 「生きた化石」として知られる魚シーラカンスに、手足を作るのに必要な遺伝子の一部があったと、東京工業大学などの研究チームが発表した。
 太古の魚類が、海から陸に上がるためにどのように進化したのかを解明する手がかりとなる発見という。22日付の科学誌ゲノムリサーチ電子版に発表する。
 研究チームはアフリカ東部のインド洋やインドネシア沖のシーラカンスの計5匹について、全ての遺伝情報を解読した。その結果、シーラカンスには、 手足の発生にかかわる遺伝子が複数あることがわかった。水中生活ではいらないはずの、空気中の匂いを感じるための遺伝子なども見つかった。
 研究を主導した同大の岡田典弘名誉教授は「こうした遺伝子は、海中で体を岩場に固定するためにひれの骨格が発達するなど、もともとは別の目的で使われていたと思われる。こういった遺伝子が、魚類から陸上生物に進化していく過程で役に立ったのではないか」と話している。(2013年7月23日08時47分  読売新聞)

超音波を脳にあてて気分を操作


「気分が軽く、意欲的に」 超音波を脳にあてて気分を操作
 超音波を脳の特定部位にあてることで「気分が軽く、意欲的に」なるという研究が発表された。薬物によらない診療につながる可能性がある。
論文主執筆者であるアリゾナ大学のスチュワート・ハメロフ名誉教授。
 脳の特定の部分に超音波をあてることで、患者の気分を変えられることがわかった。アリゾナ大学のチームが行ったこの研究は将来、薬物によらない抑うつ症などの診療の開発につながるかもしれない。
 この研究では、1秒あたり約1,000万回振動する超音波によって、気分に関係する脳の部位にある微小管(細胞中に見いだされる直径約25nmの管状の構造)を、だいたい同じ周波数で共鳴させることが理論的な要になっている。
 アリゾナ大学意識研究センターの研究チームは、ヴァージニア工科大学で行われた動物の脳に超音波をあてるという実験の結果に興味をもった。スチュワート・ハメロフ博士は、慢性痛のある患者の志願者にこの方法を試すことにしたが、その前にまずは自分で試してみた。超音波を送る装置を15秒間、自分の頭に向けたところ、最初は効果を感じなかった。しかし「それからおよそ1分後、まるでマティーニを飲んだような気分になり始めた」とハメロフ博士は言う。
 高揚した気分は1~2時間続いたように感じられたが、ハメロフ博士はプラセボ効果の可能性があることもわかっていた。仮説をさらに検証するため、博士は、慢性疼痛の患者を対象にした、二重盲検法による臨床研究を立ち上げた。患者だけでなく観察者側も、超音波装置のスイッチが入っているのかがわからない実験だ。その後、この研究は『Brain Stimulation』誌に発表された
 実験によると、頭蓋に超音波をあてられた患者は気分改善(最大40分間)を報告した。超音波をあてられなかった患者は気分に変化はないと報告した。
 ハメロフ博士らは2MHzの超音波を30秒間あてる場 合が、患者の気分がプラスに変化する可能性が最も高くなると結論した。ハメロフ博士の同僚であるジェイ・サンギネッティによると、この方法で治療を受けた 患者は「軽く、幸せな気分になり、ほんの少し注意深く、ほんの少し意欲的になった」という。サンギネッティ氏は、気分の高揚が生じるのは超音波によって 「気分に関係する脳の部位で、神経細胞がほんの少し発火しやすくなる」ためだと説明している。
 サンギネッティ氏らは、プラセボ効果の可能性を排除するために二重盲検法の臨床試験を進め、この試験の結果は現在分析が行われている。
 なお、うつ病の実験的治療として(電磁石によって弱い電流を脳組織内に誘起させる)経頭蓋磁気刺激(TMS)がすでに使われている。これに対してハメロフ博士らの方法では超音波を使っている。TMSの場合は頭を通過していることを患者が感じる場合があるが、超音波の振動は体を通過する際に気付かれることはない。
 超音波は、前述の微小管とニューロン(神経細胞)膜とに作用すると考えられている。研究論文では、「微小管はシナプスの 可塑性に深く関係しており、理論的には学習、記憶、および意識経験に関わる可能性がある。頭蓋に超音波をあてることは、抑うつ症や低酸素の外傷性脳損傷、 脳卒中、学習、アルツハイマー病、精神疾患、意識状態の変化といった、精神や神経のさまざまな疾患に有用な可能性がある」と結論されている。
 研究者らは現在、ハードウェア企業のNeurotrek社と協力して、脳の特定の部位を超音波で狙うことができる機器を開発している。
 ※スチュワート・ハメロフ博士は1947年生まれ。「脳における情報処理は細胞内の微小管と関連している」という独自の理論を唱えており、理論物理学者ロジャー・ペンローズとともに意識の研究を行ったことで有名。2013.7.23 15:12 産経ニュース

Images of Earth Taken by Distant Spacecraft



 In this rare image taken on July 19, 2013, the wide-angle camera on NASA's Cassini spacecraft has captured Saturn's rings and our planet Earth and its moon in the same frame. NASA/JPL-Caltech/Space Science Institute(画像クリックで拡大して下さい)

 
 Color and black-and-white(略) images of Earth taken by two NASA interplanetary spacecraft, Cassini and MESSENGER, on July 19 show our planet and its moon as bright beacons from millions of miles away in space.

2013年7月18日木曜日

砂漠で農業「魔法の砂」


世界初、砂漠で農業「魔法の砂」…雨水再利用も
パナソニックが開発した水をはじく砂
 パナソニックと京都大学は、水をはじく特殊な処理をした砂を使い、雨が少ない乾燥地帯でも農業ができる世界初の技術を開発した。
 炊飯器の内釜などを表面加工する技術を応用し、水は通さずに空気だけを通す砂の層を作ることに成功した。地面に染みこんだ雨水を回収して再利用できるほか、塩分を含んだ地下水の土壌への浸入も防げるという。
 農業関連のノウハウを持つ商社などと連携し、アフリカや中東、中央アジアなど、農作物の栽培が難しい乾燥地域での農園造成サービスなどを提供する計画で、2016年度の事業化を目指す。
 炊飯器の内釜は、焦げや汚れがこびりつかないよう、はっ水性物質でコーティングしている。これをヒントに砂粒の表面を数ナノ・メートル(ナノは 10億分の1)の厚さのはっ水性物質で均等に包むことで、砂の層(約5センチ)にはじかれた水は染みこまず、浮き上がる仕組みを開発した。(2013年7月18日17時53分  読売新聞)

不確定性原理に欠陥


不確定性原理に欠陥…「小澤の不等式」光で証明
 電子の振る舞いなどミクロの世界を説明し、現代物理学の根幹とされる「不確定性原理」の数式に問題があることを示した理論が正しいことを、光を使った一般的な実験で証明したと、東北大と名古屋大の研究チームが17日、発表した。
 名大の小澤正直教授が提唱した理論で、「小澤の不等式」と呼ばれる。現在のスーパーコンピューターよりはるかに高速な「量子コンピューター」の開発などに役立つとして期待されている。
 ミクロの世界では、電子などの小さな粒子の位置を正確に測ろうとすると、粒子の質量と速度をかけた「運動量」が正確に測れなくなる。不確定性原理と呼ばれ、「ハイゼンベルクの不等式」という数式で表されるが、小澤教授は2003年、この不等式が成り立たない場合があることを数学を使って指摘した。小澤の不等式はこれまで中性子を使うなど特殊な方法で実証されてきた。今回、光を使った精密な実験で、ハイゼンベルクの不等式が成り立たない場合でも、小澤の不等式は成り立つことを確認したという。(2013年7月18日10時57分  読売新聞)

2013年7月17日水曜日

遊牧民の巨大碑文発見


遊牧民の巨大碑文発見 「我が土地よ、ああ」突厥刻む モンゴル
 8世紀中ごろのトルコ系遊牧民族「突厥(とっけつ)」の巨大な碑文をモンゴル東部の草原で発見した、と大阪大大学院の大澤孝教授(古代トルコ史)が 16日発表した。中国の隋・唐の各帝国と時に対立し、時に結びながら中央アジアを支配した突厥の国家体制や制度を解明する貴重な史料となりそうだ。
 大澤教授とモンゴル科学アカデミー考古学研究所は5月、ウランバートルの南東約400キロにある遺跡で、それぞれ全長約4メートルと約3メートルの碑文 の残片を発見した。計20行、2832文字の古代トルコ文字(突厥文字)が刻まれ、解読の結果、「我が家よ、ああ」「我が土地よ、ああ」など、死者が家族 や故郷との別れを惜しむ文面だった。
 突厥は、中央ユーラシアの遊牧民族で最も古くに独自の言語と文字を残した。(編集委員・今井邦彦)
◆キーワード
 <突厥> 552年にイリ可汗(カガン)が突厥第1帝国を樹立。隋の分断策で東西に分裂するなどし、東突厥は630年に唐の支配下に。682年に再び唐から独立して突厥第2帝国を築いたが、744年にウイグルに滅ぼされた。 2013年07月17日 朝日

イクジイ体験


イクジイ体験

3歳児相手のイクジイ生活も4週目が過ぎようとしている。ここCosta Mesa(スペイン語で「海岸のテーブル(土地)」)は、アナハイムにあるディズニーランドまで車で20分ほど。天気予報士にとっては苦労いらずの典型的なカリフォルニア気候をエンジョイ中。周辺には整備の行き届いた公園やバラエティ豊かなレストラン、大きなショッピングモールは至るところにあり、何でもそろうし、量も半端じゃない。まだまだこの国の経済的豊かさは随所で実感される。  

緑豊かで環境抜群、優れた教育水準、全米一良いとも言われる治安、多くの企業や注目される大学の存在などは人々を引き付ける要因なのだろう。隣接のIrvineも含めてかなりアジア人も多く在住しているようだ。全米でも人気の土地柄からか不動産はかなり高額・高騰していると聞く。 


そんな環境で“本業修行”はーーかつては戦力外通告の身とはいえーーまあまあなんとか一応合格点という甘甘の自己採点。日本語上達の速度は上々だし、自己主張もなかなかのもの。長い時間接している分「相互関係」は良好に推移している。 
なんたって、じいは良い立場にある。美味しいおやつはあげるし、散歩ついでに好物のアイスクリームを与える。じーじを好きになるのも理解できる。嫌がることは親任せで点数稼ぎに勤しむ。親が用意した美味しいおやつやお弁当だが、あげるのはじーじ。なつくわけだ。

夏休み後半戦は、グランマに引き継ぐことになっているようだ。幼児語も含めて英語以外は全部日本語と思っているのが、ちょっと気がかりだ。

イトカワの微粒子公開


国立科学博物館:イトカワの微粒子公開 0.049ミリ
常設展示される小惑星「イトカワ」の微粒子の光学顕微鏡写真=国立科学博物館提供
 国立科学博物館(東京都台東区上野公園)は16日、小惑星探査機「はやぶさ」が2010年に地球に持ち帰った小惑星「イトカワ」の岩石の微粒子を報道関係者に公開した。17日から常設展示する。イトカワの微粒子が研究者以外に公開されるのは初めて。

 はやぶさはイトカワの表面から1500個以上の微小な岩石の試料を持ち帰った。同館は宇宙航空研究開発 機構(JAXA)から試料1個の貸与を受け、光学顕微鏡で観察できるように展示。試料は大きさが0.049ミリのかんらん石で、やや緑がかった表面がきら きら輝いて見える。【西川拓】毎日新聞 2013年07月16日19時00分

海王星に14番目の衛星


海王星に14番目の衛星 ハッブル望遠鏡で発見
ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した海王星(中央)。右上の円で囲まれているのが見つかった14番目の衛星「S/2004N1」。2種類の画像データを合成(NASA・ESA提供)
 米航空宇宙局(NASA)は15日、太陽系の最も端にある巨大な惑星、海王星を周回する14番目の衛星をハッブル宇宙望遠鏡で見つけたと発表した。
 「S/2004N1」との分類名が付けられたこの衛星は14個のうちで最も小さく、直径20キロに満たないと推定される。あまりに小さいため、1989年に海王星のすぐ近くを通り過ぎた米探査機「ボイジャー2号」でも見つけることができなかった。
 米国の天文学者チームが今月、ハッブル望遠鏡が撮影した海王星の周囲にある輪を詳しく分析して発見した。海王星から10万キロ以上離れており、約23時間で軌道を一周するとチームはみている。(共同)2013.7.16 13:19 産経ニュース

2013年7月15日月曜日

定家「明月記」の超新星爆発解明


定家「明月記」の超新星爆発解明 京大
超新星の残骸(内田裕之・京都大特別研究員提供)

 鎌倉時代の歌人、藤原定家が日記「明月記」に書き記した超新星SN1006が、1006年に爆発したときの詳しい様子を、京都大と米ハーバード大のチームがエックス線衛星「すざく」を使って解明した。
 星が爆発するメカニズムや、宇宙の規模と構造の解明にもつながる成果で、京大の小山勝二名誉教授は「千年の時空を超え、新しい事実が分かったことにロマンを感じる」とした。
 チームは超新星の残骸をすざくで観測。爆発で飛散した鉄や硫黄、ケイ素などの元素が一方向に偏って広がっていることを確認した。
  このタイプの超新星はどれも爆発時の明るさがほぼ一定とされていたため、地球からの距離を測る物差しとなってきた。宇宙の膨張が加速しているとするノーベ ル物理学賞を受賞した研究成果の根拠の一つともなったが、爆発時に飛散する物質の広がり方に偏りがあれば、観測する方向によって明るさに差が出るため、研 究に影響を及ぼす可能性があるという。
 定家は当時生まれていなかったが、明月記には過去の天文現象として「非常に明るく見慣れない星があった」との趣旨の記載をした。2013.7.15 11:19 産経ニュース

2013年7月13日土曜日

63光年先の惑星は「青色」


63光年先の惑星は「青色」 太陽系外で初の色判別
(CNN) 米航空宇宙局(NASA)と欧州宇宙機関(ESA)は11日、地球から63光年の距離にある惑星の色が青色とわかったと発表した。太陽系外の惑星の実際の色が判別できたのは初めてだという。
NASAによると、「HD189733b」はガス状の巨大惑星で、表面の温度はセ氏1000度以上。時速7000キロの風が吹き、液体のガラスの雨が降っている可能性があるという。
青く見えるのは海の色ではなく、大気の中にケイ酸塩の粒子を含んだ雲があるためだという。NASA研究者は「ケイ酸塩が熱で凝縮されると、赤い光よりも青い光を多く放つ極小のガラスの粒ができることがある」と解説する。
この惑星はハッブル宇宙望遠鏡を使って2005年に発見された。今回、同望遠鏡での観測結果から、惑星が恒星の裏側を通る際に青色の波長の光だけが弱くなったことがわかり、色を推定できたという。
恒星からの距離は約470万キロと、太陽と水星が最も近づく距離(4700万キロ)に比べても極めて近い。一方は常に恒星の方を向いた昼の状態、反対側は常に夜の状態にあるといい、気温の差は約260度。昼側と夜側の間では激しい風の流れがあると思われる。
この発表は天文学会誌の8月1日号に掲載される。2013.07.12 Fri posted at 16:12 JST

2013年7月10日水曜日

中国最古の文字?


中国最古の文字? 5千年前の出土品に記号
中国最古の文字が発見されたと報じる9日付の中国紙、光明日報(共同) 
【北京共同】9日付の中国紙、光明日報によると、浙江省平湖市の庄橋墳遺跡で発見された約5千年前のものとみられる出土品に彫り込まれた記号が、中国最古の文字とされている甲骨文字よりさらに約千年古い文字である可能性があることが分かった。浙江省の文物考古研究所が明らかにした。

 出土品は約5300年から約4千年前に長江下流域で発達した良渚文化期のものとみられ、当時の住民が一定の文化レベルを有していたことを意味するという。
 同遺跡からは2003年から06年にかけて、記号が彫り込まれた石器など約240点が出土。記号は旗に似た形のものもあった。2013年7月10日 00時44分 東京新聞

2013年7月9日火曜日

南極氷床4km下の氷底湖に多様な生命体


南極氷床4km下の氷底湖に多様な生命体 多くはまったくの新種

 外界から約1,500万年切り離されていたボストーク湖から、さまざまな生物のDNAが発見された。ほとんどはバクテリアで、多くはまったくの新種だ。ほかに、さまざまな単細胞生物と多細胞生物が含まれる。

ボストーク湖の写真。面積は琵琶湖の20倍以上。地表の標高を数cmの精度で観測できるRADARSAT衛星による画像。画像はWikipedia

 南極氷床の約4km近く下に埋もれていた氷底湖のボストーク湖に、推定3,507種類の有機体のDNAがあることがわかった

 下りていくとそこにクジラが泳いでいるというわけではない。ほとんどはバクテリアで、多くはまったくの新種だ。ほかに菌類など、さまざまな単細胞生物と多細胞生物が含まれる。


 この湖は1,500万年にわたってほかの世界から切り離されていた。長い間孤立し、また、上にある氷の圧力が高いため、中の水には生物はいないのではないかと考えられていた。しかし、湖の水面からすぐのところで採取された氷床コアによって、たくさんの生物であふれていることが証明された。

 米国オハイオ州にあるボーリング・グリーン州立大学の生物学者で、この氷床コアの分析を主導したスコット・ロジャーズ教授は、『Telegraph』紙に次のように語っている。「予想をはるかに超える複雑さだった。何も生き抜くことはできないと考えられてきた場所でも、生物は頑強であることを示し、有機体がいかに生き延びることができるのかを示すものだ。生物が存在できる場所とそうでない場所の境界についての考え方が変わるだろう」

 ボストーク湖の暗く冷たい水域は、木星の衛星エウロパにある海に類似していると考えられている。ボストーク湖で生物が生きながらえるのだとすると、エウロパの海も生命体を支えられる可能性がある。

 ※ボストーク湖の 平均水温は摂氏マイナス3度だが、上側を覆う氷の重さによる高圧等のため液体を保っている。2012年2月、ロシア北極南極科学調査研究所は氷床を深さ約 3,800mまで掘削し、1989年の掘削開始以来初めてドリルが同湖に達したと発表した。なお、2012年11月には、南極の氷の下約20mにあり、 3,000年近く外部から隔離された塩湖、ヴィーダ湖でも微生物が確認された(日本語版記事)。2013.7.9 07:11 産経ニュース

2013年7月7日日曜日

可視化された電磁場


可視化された電磁場 ノートパソコン、HDD、携帯電話の電磁場は強力
 MacBookなどの電子機器から放出されている電磁場を可視化し動的にとらえるプロジェクトを紹介。
描き出されたMacbookの電磁場。

 いま、あなたの目の前にあるノートパソコンは美しい秘密を隠している。HDD、光学ドライブ、そして小さなモーターたちから、磁荷と電荷の力の場が放射されているのだ。コペンハーゲン・インタラクションデザイン研究所(CIID)のデザイナーふたりは最近のプロジェクトで、この見えないものを見えるようにした。
 ルーク・スタージョンとシャミク・レイは、われわれの日常にある電子機器から放射されている電磁場で、光の絵を描いた。光の束がノートパソコンの上に浮かんだり、ラジオのスピーカーから流れ出たりしている。
 このプロジェクトはCIIDで行われた1週間の実験的な画像化ワークショップの一環だった。日常にある目に見えない現象を、デジタルによるレタッチを使わずに可視化することを学生たちは求められた。

 スタージョン氏とレイ氏は、画像を得るために真っ暗でまったく音がしない部屋に3日間こもり、さまざまな可視化と処理を試した。そしてふたりは電磁場を描き出すための独自のAndroidアプリを、電子アートとヴィジュアルデザインのためのプログラミング言語Processingで開発した。
  磁気センサーを搭載したAndroidフォンが、読み取られる電磁場の強さに反応する一種の「光の筆」になった。ラジオからでる光の筋をとらえるにあたり、ふたりはAndroidフォンをラジオの上でゆっくりと動かし、長時間露光画像ができるのを待った(次ページにプロセスを説明する動画を掲載:略)。
 「ひとつひとつの露光を取り込んでいったときの喜びは、1枚1枚の写真がゆっくり現像されていく暗室をつかった写真と同じような体験を思わせる」とスタージョン氏は説明している。
 「磁気の強さが物によって違うことと、HDDとノートパソコンと携帯電話を取り巻く電磁場の強さには驚かされた。どれも日常的にわれわれの近くにあるものなのだ」

 これらの画像は美しいが、そこから得られる情報はまだ概要でしかない。スタージョン氏は各電磁場の強さを定量化する方法はまだないと話す。ただ、ノートパソコンのHDDは電磁場が強力で、Androidフォンの磁気センサーが動かなくなるほどだったという。2013.7.5 14:10 産経ニュース

2013年7月4日木曜日

ヒトiPS細胞で肝臓作製


ヒトiPS細胞で肝臓作製 マウス移植、生存率大幅向上 横浜市大、世界初
 ヒトの人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使って小さな肝臓を作り、肝不全のマウスに移植して生存率を大幅に向上させることに横浜市立大の谷口英樹 教授らのチームが成功し、3日付の英科学誌ネイチャーに発表した。ヒトのiPS細胞から機能的な臓器を作製したのは世界初。10年以内の臨床応用を目指し ており、肝臓移植を代替する新たな再生医療として実用化が期待される。

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 iPS細胞から肝臓の細胞はすでに作られていたが、臓器として機能する立体的な構造を作るのは難しかった。
 肝臓移植は臓器提供者(ドナー)の不足などの課題を抱えており、この技術を使って治療できれば意義は大きい。大人と比べて細胞が少なくてすむ子供の治療に向けた研究から取り組み、大人の治療にも応用を目指す。

 チームはヒトのiPS細胞から、肝細胞に変わる手前の前駆細胞を作った後、細胞同士をつなぐ働きを持つ「間葉系細胞」や血管のもとになる「血管内皮細胞」と一緒に培養。すると数日後、細胞が自然に球状に集まり、直径5ミリほどの肝臓の“種”ができた。
 これをマウスの腹部に移植すると、血管がつながって血流も生まれ、タンパク質の合成や薬剤の代謝などの働きを持つ小さな肝臓に成長することが分かった。
この肝臓の種を肝不全マウスに移植したところ、1カ月後でも9割以上が生存。移植しない場合の生存率3割と比べて高いことから、体内で肝臓として機能して治療効果を発揮したとみられる。

 患者の治療に使う場合は、均質な種を大量に作って肝臓の血管から注入する方法を想定しており、量産技術やコスト削減、がん化を防ぐための安全性の確立などが課題になる。2013.7.4 07:08 産経ニュース

2013年7月3日水曜日

ボイジャー1号が太陽系の果てで発見した謎


太陽の速度が小さすぎ? ボイジャー1号が太陽系の果てで発見した謎
 1977年に打ち上げられたボイジャー1号は、太陽風が届かなくなった「太陽系の端」に到達した。ただし、宇宙線の方向や磁場の状態は、これまで考えられてきた状態とは異なっているという。
これまで考えられてきた太陽系の果ての構造。しかし、ボイジャーのデータによって書き換えられようとしている。Image:NASA/JPL/JHUAPL

 36年前の1977年に打ち上げられたボイジャー1号とボイジャー2号は、外惑星が存在する領域を初めて旅し、その道のりの素晴らしいデータ(日本語版記事)を地球に送ってきた。
 ボイジャー1号はその後、星間空間へと少しずつ近づいている。現在は太陽から、地球と太陽の距離の120倍以上離れた場所にいる。
 ジョンズ・ホプキンズ大学応用物理研究所の物理学者スタマティオス・クリミギスは、「何が起こるかを予測すると考えられてきた諸モデルは、どれも間違っていた」と話す。6月27日付の『Science』誌には、ボイジャーに関する新しい論文が3本掲載されており、クリミギス氏はそのうちの1本の主執筆者だ。

 太陽は荷電した粒子のプラズマを生み出す。これは太陽風と呼ばれ、時速100万kmを越える超音速で太陽の大気圏から噴き出している。中には光速の10%というスピードで外に出てくるものもある。太陽風の粒子は、太陽磁場も運ぶ。
 太陽風は、最終的には星間物質にぶつかると考えられている。星間物質は、大質量星の最期の爆発で放出された、まったく別の粒子の流れだ。それらの爆発でできるエネルギーが極めて高いイオンは、銀河宇宙線として知られており、その大半は太陽風によって太陽系への進入を阻まれている。
 さらに、銀河系には自らの磁場がある。この磁場と太陽の磁場には、重要な角度の違いがあると考えられている。
 専門家らはボイジャー1号が2003年に、太陽風の速度が音速以下にまで落ちる末端衝撃波面に入ったと考えている

 その後、最近になってボイジャー1号の周囲は何もかもが静かになった太陽風が突然、事実上検知できないレべルである1/1000に減少したことを計器は示していた。この変化は極めて急速で、およそ数日間の出来事だった。
 これと同時に、銀河宇宙線の測定値が著しく増加した。これは「太陽風の外に出るとこうなるとわれわれが予測していたものにほかならない」と、カリフォルニア工科大学の物理学者であるエド・ストーンは述べている。ストーン氏はボイジャーのプロジェクトサイエンティストであり、Science誌に発表された論文のひとつで主執筆者を務めている。
 それはまるで、ボイジャー1号が太陽の影響から離れたかのようだ。しかし、太陽風が完全になくなったのだとすれば、銀河宇宙線が八方から流れてきているはずだ。ところがボイジャー1号への銀河宇宙線は、特にひとつの方向からやってきていた。そして太陽風の粒子は減少したものの、ボイジャー1号の周囲の磁場が実際に変化したという測定はひとつもない。銀河磁場は太陽磁場から60度傾いていると考えられているのだから、これを説明するのは難しい。
 「ある意味、われわれは銀河間物質に触れた(略)しかし、まだ太陽の家の中にいる状態だ」と語るのは、ボストン大学のマラヴ・オファーだ。

 オファー氏のアナロジーを広げるとこうなる。ボイジャーは外に出ようと考えたのだが、そうはならず、気がつくと太陽の家の玄関広間に立っていた。 ドアは開いており、銀河からの風は入ってくることができる。科学者たちは、このような広間があることを予想していなかった。そして、ボイジャーがいつまで この広間にいることになるのかも、科学者にはわからない。ストーン氏はボイジャーが星間空間に到達するまで、数カ月、あるいは数年の旅になる可能性がある と推測している。

末端衝撃波面の外側は、低速度の太陽風と星間物質とが混ざり合うヘリオシースという領域を経て、星間物質と太陽風の圧力が平衡になるヘリオポーズが存在する、とされてきた。ボイジャー1号は、2012年3月から宇宙線の急激な増加を検出し始めており、これはヘリオポーズに近づいている明らかなサインだと考えられている。 なお、太陽系は銀河系の中を公転しているため、ヘリオポーズ外側の公転の進行方向には、公転による星間物質とヘリオポーズとの衝突で生じるバウショックと 呼ばれる衝撃波面が形成されていると考えられてきた。しかし現在では、星間物質の中を進む太陽の速度は、バウショックを形成するには小さすぎることが示唆されている。画像はWikipedia 2013.7.3 07:12 産経ニュース